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写真1●日本公共料金サービスの根田氏
写真1●日本公共料金サービスの根田氏
「料金・るるる」では,内蔵カメラと専用アプリにより携帯電話だけで料金支払いが可能になる。左にあるのは同社の前身が提供していた携帯電話に外付けするタイプのバーコードリーダー。
 日本公共料金サービスは,請求書に印字してあるバーコードをカメラ付き携帯電話で読み取って料金を支払える料金回収サービスの「料金・るるる」を2006年10月から提供している。2007年1月には大手通信販売会社のセシールがこのシステムを採用し,携帯電話による料金支払いサービスを開始した。料金・るるるの特徴,エンドユーザーや採用企業のメリット,今後の展開などについて,日本公共料金サービス 代表取締役の根田和彦氏(写真1)に話を聞いた。

「料金・るるる」とはどのようなサービスですか?

 日本公共料金サービスが提供する「料金・るるる」は,通信販売会社や公共サービス提供事業者などが発行したバーコード付き請求書の支払いを,カメラ付き携帯電話を使っていつでもどこでも行えるようににした料金回収サービスです(写真2)。

 ユーザーは携帯電話さえあれば,あらかじめ登録しておいたクレジットカードの種類や銀行口座を選択するだけで料金を支払うことができます。従来のようにコンビニエンスストアや銀行,郵便局などへ出向く手間と時間を省けます。利用するのは2次元コードなどではなく既存のバーコードなので,請求書の印刷を変えることなくサービスを提供できる点が,最大の特徴です。

実際の使い方と仕組みを教えて下さい。

写真2●「料金・るるる」の専用アプリ画面
写真2●「料金・るるる」の専用アプリ画面
ここで「お支払い」を選ぶと,カメラが起動してバーコードを読み込める。
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 ユーザーには,まず携帯電話に専用アプリをダウンロードしてもらいます。アプリを実行すると初期登録画面が表示されるので,ここでクレジットカードや銀行口座情報,料金・るるるサイトへのログインに利用するパスワードなどを入力すると,ログインIDがメールで送られます。

 支払いの際は,携帯電話にダウンロードした専用アプリを立ち上げ,IDとパスワードを使ってログインした後,「お支払い」ボタンを選択します。請求書には,印刷されたバーコードの数が1本,3本,4本のものがありますので,アプリ上でその種類を選びます。次にバーコードを携帯電話のカメラで読み取ると,支払い内容が表示されます。支払い方法,クレジットカードや口座を選んでパスワードを入力し,支払いを実行すると手続きは完了です。

 決済手続きの際,ユーザーから送信された決済依頼情報は日本公共料金サービスのサーバーを中継して,クレジットカード決済センターやネット銀行のサーバーへ送られます(図1)。クレジットカード決済センターやネット銀行側はサーバー内のデータベースからIDで顧客を特定してリアルタイムに決済処理を行い,日本公共料金サービス側へ決済完了通知を返します。日本公共料金サービスは,IDとマッチングさせた情報をユーザーの携帯アプリに表示させる機能を持つだけで,顧客や決済データは持ちません。また,ユーザーの携帯電話内にも情報を残しません。VISA Internationalのセキュリティ認定基準に合格しており,セキュリティ対策は万全だと考えています。

図1●「料金・るるる」による決済の流れ
図1●「料金・るるる」による決済の流れ
エンドユーザーは携帯アプリを起動し,請求書のバーコードを内蔵カメラで読み込んで,支払い方法を選択するだけ。クレジットカード会社やネット銀行などにIDとバーコードから読み込んだ決済情報を渡して,決済処理を行う。

 「料金・るるる」はこのような手続きの簡便さを表現するため,カメラ付き携帯電話で「撮る」,情報を「送る」,支払い手続きが「終る」の3つの「る」をとって名づけました。現在は,NTTドコモのiアプリにのみ対応していますが,KDDI(au)のBREWやソフトバンクモバイルのS!アプリもすでに開発済みで,順次リリースする予定です。現在のところ,決済が可能なクレジットカードはVISAとMastar Card,ネット銀行の口座はイーバンク銀行です。今後も利用者の要望を聞きながら対応を増やしていく計画です。

 このほか料金・るるるでは,ユーザーの急な転居や請求書の紛失時,あるいは滞納者に対する督促時に利用できる「緊急お支払いサービス」も用意しています。請求元の企業がユーザーの携帯電話メールアドレスを把握していれば,料金・るるるで支払えるサイトのURLをメールを配信できるサービスです。見方によっては“請求書を携帯電話へメール配信できるサービス”とも言えます。

ユーザーにはどのような利便性がありますか。

 ユーザーには,24時間365日いつでもどこでも支払いができる環境を提供します。手元に携帯電話さえあれば自宅や職場から支払えるので,窓口へ行く手間が省けるとともに,支払い忘れを防げます。

 クレジットカードや銀行口座は2件まで登録できますが,登録済みのデータを消去してすぐに別のカードや口座を再登録して支払うこともできます。状況に応じて,その都度決済方法を選べるので,利用限度額や引き落とし日,ポイントサービスなどを考慮しながら上手にやりくりしてもらえる点もメリットでしょう。

 また,支払い履歴を携帯電話で確認できる機能も用意しました。履歴情報は90日間保持し,過去40件までの情報を表示できるようになっています。指定したメールアドレスに履歴情報をメールで送る機能も備えているので,パソコンでメールを受信すればプリントアウトして管理するといったことも可能です。もちろん,クレジットカード払いであればクレジットカード会社から後日に利用代金明細書も送られてきます。