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KHR-2HVを手にする近藤科学の近藤博俊社長
KHR-2HVを手にする近藤科学の近藤博俊社長
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 自らが組み立てた2足歩行ロボットをパソコンとの連携で自在に動かす。そんな楽しみにどっぷりと漬かるロボットファンが一部で増えている。ホビー向けの2足歩行ロボットとして代表的な存在といえば「KHR-2HV」(関連記事)。家庭向け市場の創造、さらに学校や企業の教材として利用されたことが評価を得て、2006年12月には「『今年のロボット』大賞2006」の中小企業特別賞として表彰を受けた。KHR-2HVの販売元である近藤科学の近藤博俊社長にKHR-2HVが誕生するまでの経緯を聞いた。

■2足歩行ロボット製品化のきっかけは

 当社はこれまで、世界選手権大会に出場するような高精度のラジコンカーを製造してきました。ロボットに参入するきっかけとなったのは、ロボット専門店の「ツクモロボット王国」を訪れたこと。そこで2足歩行ロボットの格闘競技会「ROBO-ONE」に参加している方々が、当社のラジコンのパーツであるサーボモーターで2足歩行ロボットを作っていることを知ったのです。

 クオリティの高い動きを実現しており、初めて見たときには感動しましたね。ラジコンカーをまっすぐ走らせるにはサーボモーターに相当の精度が必要となります。そのサーボモーターがロボットのパーツとしても適していたというわけです。

 この経験からロボットを広めたいと考えて、製品を投入することにしたのです。まず、ロボットをもっと広めるためにどうすればいいのかを考えました。まずはコストの部分。当時ロボットを自作していた方々はロボット1体に数10万円がかかっていました。ロボットで一番コストがかかるのはサーボモーターです。低価格なサーボモーターもあるのですが、トルクが低い。そこでラジコンカーと同じ発想がひらめきました。トルクが低ければ、本体重量を軽くすればいいのではと考えたのです。その発想がうまくいきました。

■製品の特徴と今後の方向は

 当時は2.5kg程度のロボットが多かったのですが、2004年に発売したKHR-1は1.2kg。歩行はもちろん、側転ができるなど高い運動性能を実現しました。価格も12万6000円に抑えました。使いやすさという面でも、誰でも扱いやすくできるように自社で制御ソフトを開発しています。2年後に発売した後継機のKHR-2では、CPUやサーボモーターを強化しながら、設計の改良で部品点数を減らし、約9万円とさらなる低価格化を実現しました。

 我々はオモチャを作っているつもりはありません。KHRシリーズは学校や企業の研修でも使われています。自分で組み立てて、プログラミングすることで、ものづくりの原点を学ぶことができるのです。「遊びながら学んで夢がかなう」が我々のスローガンです。