編集長インタビュー
目次
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【前編】機能はサーバーに任せてネットワークはパイプに徹するべき
大阪大学総長 次世代高度ネットワーク推進会議会長 宮原 秀夫氏
国内外を結ぶ実験用ネットワーク「JGN2」を生かし,産・官・学・地域の連携,および経済活性化と国際競争力の向上を図る「次世代高度ネットワーク推進会議」。この会議の会長であると同時に,日本を代表するネットワーク分野の研究者でもある宮原総長に,現状のIPネットワークが抱えている問題,実験用ネットワーク…
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【後編】PASMOとの相互接続時には12億通りもの運賃を検証した
小縣 方樹氏 東日本旅客鉄道 常務取締役 IT事業本部長 鉄道事業本部 副本部長
「鉄道の運行管理ノウハウが、Suicaシステムに生きている」。東日本旅客鉄道でSuica事業を率いる小縣方樹氏は、こう明かす。1日1500万件に達するトランザクションを処理するため、システムには鉄道と同じアーキテクチャを採用。「もはやSuicaは社会インフラ。利用者増もビジネスの拡大も、信頼性とセ…
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【前編】Suicaは既に社会インフラ、鉄道のノウハウが信頼性を支える
小縣 方樹氏 東日本旅客鉄道 常務取締役 IT事業本部長 鉄道事業本部 副本部長
「鉄道の運行管理ノウハウが、Suicaシステムに生きている」。東日本旅客鉄道でSuica事業を率いる小縣方樹氏は、こう明かす。1日1500万件に達するトランザクションを処理するため、システムには鉄道と同じアーキテクチャを採用。「もはやSuicaは社会インフラ。利用者増もビジネスの拡大も、信頼性とセ…
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セキュリティ軸に事業を再構築,営業とPMには同じ資質が必要だ
インテック代表取締役 執行役員社長 金岡 克己
2006年10月に持ち株会社制に移行したインテック。その中核会社であるインテックの社長に4月に就任したばかりの金岡氏は、創業者でありVANサービスのいち早い提供や業界への発言力などで知られた金岡幸二氏に連なる人物。衆目の一致するエースとして登場した金岡社長だが、スタートは昨年の情報漏えい事件の教訓…
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【後編】SaaSはスタートしたばかり,新しいサービスはまだまだあるはず
セールスフォース・ドットコム 社長兼米国本社上級副社長宇陀 栄次氏
業務アプリケーションをネットワーク上のサービスとして提供する米セールスフォース・ドットコム。これらはSaaS(Software as a Service)と呼ばれ,セールスフォースは世界で約3万社のユーザーを抱える。国内でも日本郵政公社や三菱UFJ信託銀行が採用を決めている。SaaSの導入メリット…
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【前編】SaaSは市場競争を勝ち抜く手段,システムも“借りて使う”が常識に
セールスフォース・ドットコム 社長兼米国本社上級副社長 宇陀 栄次氏
業務アプリケーションをネットワーク上のサービスとして提供する米セールスフォース・ドットコム。これらはSaaS(Software as a Service)と呼ばれ,セールスフォースは世界で約3万社のユーザーを抱える。国内でも日本郵政公社や三菱UFJ信託銀行が採用を決めている。SaaSの導入メリット…
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【後編】ブログを使うことが“2.0”の本質ではない、オープンな考え方こそ重要
デジタルガレージ 取締役 伊藤 穰一氏
学生などの小さな集団が、作りたいものを作っていく。ブログやRSSなどの技術や米グーグルのような企業はこうした文化の下で花開いた。「最初にインターネットにあった、オープンなスタイルを取り戻したのがWeb2.0だ」。日本のネット普及の立役者の一人、伊藤穰一氏はこう話す。同氏は、企業が“2.0”になるた…
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【前編】オープンで参加型がWebの原点、
囲い込まずにそのまま利用すべきデジタルガレージ 取締役 伊藤 穰一氏
学生などの小さな集団が、作りたいものを作っていく。ブログやRSSなどの技術や米グーグルのような企業はこうした文化の下で花開いた。「最初にインターネットにあった、オープンなスタイルを取り戻したのがWeb2.0だ」。日本のネット普及の立役者の一人、伊藤穰一氏はこう話す。同氏は、企業が“2.0”になるた…
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ITでも「宮崎先導」「他県に先駆けて」というスタンスを
宮崎県知事 東国原 英夫氏
「宮崎をどげんかせんといかん!」---。すっかりおなじみとなった東国原知事のキャッチフレーズだ。では、そのために、ITをどう活用していくのか。精力的にテレビ出演をこなして宮崎県のPRに務める一方、自らのサイトで日記を公開し続ける知事は、ネットというメディアをどう評価するのか。就任から5カ月、今も“…
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営業の「後工程」のリスクに着目,“プール化構想”こそ当社の将来
原 巖氏 日立情報システムズ 代表執行役 執行役社長
原社長が日立情報システムズの社長に就任してちょうど1年。増収減益となった2007年7月期決算の場で、新たな対策として「プロジェクトアシュアランスセンタ」の新設や「システム安定化プロジェクト(問題解決SWAT)」の設置などを打ち出した。2010年度に売上高2400億から2700億円を狙う中期経営計画…
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【後編】米アップルのiPhoneは魅力的,話があれば是非やりたい
NTTドコモ社長 中村 維夫氏
販売奨励金やSIMロックといった現行ビジネスモデルの見直しで大きく揺れる携帯電話業界。携帯電話事業者から無線設備を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)を促進させる動きもある。最大手のNTTドコモは一連の議論をどう見ているのか。第4世代携帯電話やNGN(次世代ネットワーク)への取…
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【前編】携帯はネット連携がさらに強まるデータ通信は定額制を避けられない
NTTドコモ社長 中村 維夫氏
販売奨励金やSIMロックといった現行ビジネスモデルの見直しで大きく揺れる携帯電話業界。携帯電話事業者から無線設備を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)を促進させる動きもある。最大手のNTTドコモは一連の議論をどう見ているのか。第4世代携帯電話やNGN(次世代ネットワーク)への取…
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【後編】IPではユーザーに決定権あり,これが電話との最大の違い
NTT西日本代表取締役社長 森下 俊三氏
将来は確実に,携帯電話網と固定網が一緒になる。これはFMCサービスが便利で,法人のユーザーがこれを望んでいるからだ。電話とIPの最大の違いは,ユーザーが決定権を持つということ。電話は我々が提供するものだったが,IPではユーザーがサービスを選択する。
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【前編】電話からIPへの収益転換は必至,2010年に我々はIP会社に変わる
NTT西日本代表取締役社長 森下 俊三氏
2006年度に光ファイバの新期加入数が120万程度の見通しとなったNTT西日本は,2007年度は140万獲得という計画を立てた。ただ2010年にNTT東西合わせて光3000万回線という大目標に向けては,まだ厳しい状況が続く。NGNのユーザーを広げるアプリケーションの姿やIP時代における競争環境,一…
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【後編】ネットありきの時代は終わった,身近な総合ICT企業を目指す
NTT東日本 社長
高部 豊彦氏網の質に関しては,これまでユーザーにあまり宣伝せずに向上に努めてきた。ところがNGNでは,網の高機能化を大々的に宣言している。
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【前編】NGNでは品質と確実性を提供し,アプリケーションで勝負する
NTT東日本 社長
高部 豊彦氏FTTHサービス「Bフレッツ」で“2010年に3000万加入”を掲げるNTT東西地域会社。しかし,潜在ユーザーには行き渡った感があり,新たな需要喚起は急務である。2007年度後半に商用サービスを開始予定のNGN(次世代ネットワーク)も具体像が見えないままだ。NTT東日本は今後どのような点をユーザー…