編集長インタビュー
目次
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攻撃は業種、ポジショニングに依存、大切なのは“コアコンピタンス”の守り
サイバーディフェンス研究所 代表取締役社長兼CEO 小林 真悟 氏
ネットバンキングを狙った攻撃、企業などの重要情報を狙った不正アクセス、そして遠隔操作ウイルス。もはやサイバー攻撃は珍しいものではない。国内はもちろん、海外の企業や公的機関からも、セキュリティインシデントなどの調査委託を受けるサイバーディフェンス研究所の小林社長に、最新動向を聞いた。
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強いアジアから全世界に、物流業にとってITはコア
近鉄エクスプレス 代表取締役社長
石崎 哲 氏航空輸送を中心に事業を展開する国際物流大手の近鉄エクスプレスは、売り上げの6割、営業利益の7割を海外で稼ぐ。航空機や船舶を自社保有しない、いわゆる「フォワーダー(混載事業者)」として成長してきた同社だが、今後はアジアを足場とする“総合物流会社”を目指す。その目標に向けITをコアコンピタンスと位置づ…
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私は成長の話しかしない、世界のIBMで顧客を支援
日本IBM 代表取締役社長
マーティン・イェッター 氏創立75周年を迎えた日本IBM。外国人として56年ぶりに社長に就任したマーティン・イェッター氏が、改革に向けアクセルを踏み始めた。日本のユーザー企業がグローバル化を加速させている機をとらえ、真の意味で“世界直結”の組織、ビジネス構造に変わろうとしている。「私は成長の話しかしない」とする“戦略家”の…
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葉っぱビジネスは情報力、新規事業はかく創れり
横石 知二 氏
いろどり 代表取締役社長徳島県上勝町。人口2000人足らずの小さな過疎の町は「葉っぱビジネス」の成功で世界的に知られるようになった。料理を飾る“つまもの”用の葉っぱを農家が収穫し、全国の青果市場に卸す。今や、タブレット端末を駆使して年収1000万円を稼ぐ高齢者もいる。最近、映画にもなった“奇跡の実話”の立役者、いろどりの…
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LTE-Advancedは2014~15年、“スモールセル”の使い方が焦点
NTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO)研究開発センター所長
尾上 誠蔵 氏LTE(Long Term Evolution)サービスでは、国内の競合他社よりも1年以上先行してきたNTTドコモ。他社がiPhone 5を武器に猛追し、追いすがろうとする中で、ドコモは技術面での優位性をどうやって維持していくのか。“次”の技術であるLTE-Advancedの展開を中心に、尾上CT…
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社会イノベーションで成果、IBMとも当然手を組む
中西 宏明 氏
日立製作所 代表執行役 執行役社長日本の電機業界が総崩れ状態のなか、業績好調の日立製作所。ITと社会インフラが融合した社会イノベーション事業の創造と推進を通じて、「世界で勝てるメジャープレーヤー」の地位を狙う。単なる重電メーカーでもなく、ITベンダーでもない新たな事業モデルの確立を目指す中西宏明社長に、その経営戦略とIT事業の今後…
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情報化で文具の役割が縮小、IT活用し海外で飛躍を
黒田 章裕 氏
コクヨ 代表取締役 社長執行役員創業100年を超えた“老舗”のコクヨが今、大きな転換点を迎えている。長らくほぼ国内だけで事業を展開してきたが、主力のステーショナリー(文具・事務用品)、オフィス家具が成長の限界に突き当たった。こうした状況を受け、中国など海外市場の開拓と国内事業の変革に取り組む黒田章裕社長に、その経営戦略と戦略遂行…
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NOTTVで新種メディアを開拓、コンテンツの可能性は無限大
mmbi 代表取締役社長
二木 治成 氏携帯端末向けマルチメディア放送(モバイルキャスト)事業者のmmbi。スマートフォン向けに新たなメディアの市場開拓を目指し、2012年4月にサービスを開始してから約半年が経過した。「NOTTV」というブランドを打ち出し、対応端末がそろってきた今夏以降が、同社にとって本格的な勝負の時となる。どのような…
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売り上げの9割は海外、国内にマザー機能を残す
柳 弘之 氏 ヤマハ発動機 代表取締役社長
二輪車を中心に事業展開するヤマハ発動機。2011年12月期の売上高1兆2762億円のうち、実に9割が海外での売り上げによるものだ。国内市場の縮小に対して、新興国などに活路を求めた結果、他の製造業に先行してグローバル化が進んだ。さらなるグローバル化を推進する柳弘之社長に、その経営戦略や国内事業の位置…
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二つの翼で事業を変革、経営が求めるITも変わる
市川 秀夫 氏
昭和電工 代表取締役社長総合化学から個性派化学へ。この10年、事業構造の転換を進めてきた昭和電工。今や石油化学ではなく、ハードディスク装置用磁気ディスクが利益の大半を稼ぎ出す。さらなる変革に向け陣頭指揮を執る市川秀夫社長は、かつて外資との合弁会社でERP(統合基幹業務システム)導入を手がけた経験を持つ。その市川社長に事業…
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国内市場はもう伸びない、事業変革と海外展開を推進
良品計画 代表取締役社長
金井 政明 氏地球環境などに配慮した商品開発により、小売業のなかで独自の地位を占める良品計画。海外でも評価される「MUJI」のブランド力を武器に、アジア、特に中国での事業展開を加速させている。「国内市場が伸びることはもうない」と断言する金井政明社長は、海外展開だけでなく国内事業の安定成長に向けた施策を打つ。その…
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コミュニケーションの質を高めたい、LINEを“信頼してもらえる基盤”に
NHN Japan 代表取締役社長
森川 亮氏開始から1年で、世界中のユーザー数が5000万まで膨れ上がった、スマートフォン向け無料電話/メッセージアプリ「LINE」。その躍進ぶりからは、携帯電話事業者も目をそらせずにいる。さらに外部のサービスとの連携など、事業はますます拡大する方向にある。LINEにかける思いと戦略を、森川社長に聞いた。
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日本もグローバル標準に、三菱商事と組み事業強化
印タタ コンサルタンシー サービシズ CEO兼社長
ナタラジャン・チャンドラセカラン氏「グローバル・ネットワーク・デリバリー・モデル」と呼ぶ、インドを拠点とするグローバルアウトソーシングで世界の大手IT企業に成長したタタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)。苦戦が続く日本でも、三菱商事との合弁会社を1月に設立し、攻勢をかけようとしている。チャンドラセカランCEOに日本攻略への意…
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大手顧客の開拓を強化、目指すは世界トップ5
岩本 敏男 氏
NTTデータ 代表取締役社長積極的なM&A(合併・買収)を繰り返し、今や35カ国・地域に海外拠点を持つに至ったNTTデータ。2015年度までの新たな中期経営計画で「世界トップ5」入りを狙うことを宣言し、国内の公共・金融に偏ったビジネス構造を大きく変えようとしている。6月20日に社長に就任した岩本敏男氏は「リマーケティング」も…
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次に必要なイノベーションは自動化、制御の集中・分散のバランスが大切
米ジュニパーネットワークス 副会長兼CTO(最高技術責任者)
プラディープ・シンドゥ氏米ジュニパーネットワークスの創業者で、CTO(最高技術責任者)として同社の技術戦略を導いてきたシンドゥ氏。インターネットなど今のネットワーク社会のインフラを築き上げてきた立役者の一人とも言える同氏に、今のコンピュータネットワークの課題と、今後の方向性について聞いた。
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今は利益率より成長、IT企業の買収も積極推進
松崎 正年 氏 コニカミノルタホールディングス 代表執行役社長
「売り上げを伸ばし利益を大きくしないと、勝負したいときに勝負ができない」。コニカミノルタホールディングスの松崎正年社長はそう語る。写真フィルムとカメラで一時代を築いたコニカとミノルタが経営統合して誕生した同社だが、今や複合機やデジタル印刷機が主力事業だ。IT企業を相次いで買収するなど、攻めの経営を…
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第8次NEKOシステム構想を明らかに
ヤマトホールディングス 執行役員 小佐野 豪績氏
日経情報ストラテジーは「CIOオブ・ザ・イヤー2012」に、ヤマトホールディングスの小佐野豪績執行役員を選出した。ヤマト運輸に入社後、システム部門を経て関連会社の社長を経験。「経営とITの融合」をテーマに、顧客の利便性向上と業務効率化の両立を目指す姿勢が選考委員から評価された。
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全てを統合しシンプルに、ロックインの懸念は的外れ
マーク・ハード 氏 米オラクル 社長
「エンジニアド・システム」のコンセプトを掲げて、ハードウエアやソフトウエア、サービスを一体化した垂直統合型のシステムでIT業界を主導する米オラクル。出遅れ気味だったクラウドサービスにおいても、事業を本格的に立ち上げる。エンジニアド・システムとクラウドサービスの本質は変わらないとするマーク・ハード社…
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運用自動化にユーザーから強い要望、将来はネットワーク全体がSDNに
Open Networking Foundation エグゼクティブディレクター
ダン・ピット氏ネットワーク業界をにぎわしているOpenFlow/SDN(Software Defined Network)。そのOpenFlowの標準化作業を進めているのがOpen Networking Foundation(ONF)だ。急ピッチで進む技術開発の状況と今後の方向性について、ONFエグゼクティブデ…
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SEと営業を再び分離、「攻めの富士通」に戻る
山本 正已 氏 富士通 代表取締役社長
8年前“開びゃく以来の大改革”としてSEと営業の組織を一体化した富士通。その富士通が4月、再び製販分離に踏み切った。守りに徹するだけで売り上げが伸びない現状を打破し、再び成長路線に回帰するためだ。それは、ソリューション型からクラウド型のビジネスに転換し、真のグローバル企業に脱皮する布石でもある。山…
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