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米グーグルのピーター・バーチ プロダクトマネージャー
米グーグルのピーター・バーチ プロダクトマネージャー
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Google Earthで3Dモデルを表示したところ
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 世界中の地図データを収めた地球の姿を自由自在に映し出せるGoogle Earth。企業や個人ユーザーが、地図上に写真や3Dモデルを追加できる仕組みとなっており、その情報量は増え続けている。今後のGoogle Earthでは何を目指すのか。その方向性を米グーグルのピーター・バーチ プロダクトマネージャーに聞いた。

■地図サービスはどのような開発体制を取っているのか。

 グーグルの中で地図サービスはGEOグループと呼ばれている。「Google Earth」「Googleマップ」、3Dモデルを作成するツールの「Google SketchUp」という3つの製品があり、それぞれの担当者が開発している。3製品の担当者はそれぞれの製品が連携できるように、密接に連絡を取り合っている。米国本社のほかには、スイスのチューリヒ、オーストラリアのシドニー、東京に開発拠点があり、世界中のさまざまな地域に最適な地図を提供できるように開発をしている。日本向けのサービスとしては、2007年4月24日に乗り換え検索サービスの「Googleトランジット」を開発した。これは車での移動が多い米国と比べて、路線のインフラが充実している日本に向けたサービスだ。

■Google Earthはどのように利用されているのか。

 Google Earthでは地球上をスムーズに飛び回るという楽しい体験ができるが、それだけではない。掲載情報は次々とアップデートされている。例えば、4月24日には米国建築家協会(AIA)が、エンパイアステートビルディングのような著名な建築物の3DモデルをGoogle Earth上で閲覧できるようにした。日本向けコンテンツでは、東京放送(TBS)の番組「世界遺産」が提供する世界遺産の写真や説明などがある。

 掲載している情報は、我々と企業が提携を結んで入手したものだけではない。Google Earthの特徴は、世界中の個人ユーザーが自由にコンテンツを作成でき、地図上に貼り付けできること。そのように追加されたデータはあらゆるユーザーが参照できる。例えば、ドイツのベルリンに掲載されている建物の3Dモデルはユーザーが作り上げたものだ。グーグルはコンテンツを作る会社ではなく、情報やコンテンツを掲載するためのプラットフォームを作ることが使命だと考えている。

■地図上にいたずらやスパムのデータが混じる可能性もあるのでは。

 確かに怪獣のオブジェクトなど、実在しないものが投稿されることもある。「3Dギャラリー」というサイトでは、実在するものと実在しないものを分類して参照できるようにしている。まだ新しいサービスであるため、この分類はまだ手作業で実施しているが、今後はその作業を自動化したい。

■今後はGoogle Earthで何を目指すのか。

 Googleの「あらゆる情報を検索できるようにする」という企業方針はすべてのツールに当てはまる。Google Earthにも、科学技術、教育、エンタテインメントなどさまざまな情報を統合していく。ほかのサービスと統合する可能性もある。例えば、Googleトランジットの機能がEarthでも参照できるようになるかもしれない。グーグルがGoogle Earthの前身となるソフトを開発していたキーホールを買収したときにも、キーホールが持っていた航空写真のデータをGoogleマップ上で表示できるようにした。Google SketchUpも、ソフトを開発していたアットラストソフトウエアを買収して、機能を統合したものだ。

■3Dモデルを作成して世界を作り上げるというと米リンデンラボのSecond Lifeを連想させるが。

 確かに共通点はあるが、決定的な違いがある。Second Lifeはファンタジーの世界だが、Google Earthはあくまでも現実世界を表現したもの。火山や地震の情報を見る、小説の舞台となった場所を表示するなど、学習や発見のツールとして利用できる。