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SCM(サプライチェーン・マネジメント)ソフト大手の米i2テクノロジーズが、“次世代SCM”を掲げ、製品/サービスのカバー範囲をロジスティクスやデータ・マネジメントなどへと広げている。SCMの次世代像や、その実現に向けたi2の取り組みなどを、同社創業者で会長のサンジブ・シドゥ氏に聞いた。

日本では大きな成果を聞かないなど、SCMというキーワードへの関心が下がっている。

i2製品の導入ユーザーは成果を得ている。初期ユーザーが、今も製品を使い続け、さらなる課題解決に挑んでいることがその証の一例だ。確かに製造業の経営環境は厳しい。グローバル化やコモディティ化により、小売価格のデフレが予想以上に進展したからだ。SCMによる効果を得ていなければ、今以上に悪い結果になっていただろう。ただ、韓国サムソンのように、デフレの速度以上に効率化を進めたことで競争力を高めた企業があることも事実だ。

韓国サムソンと日本企業の違いは何か。

日本の品質は「世界最高」を誇り、それは誰もが知るまでになった。だが、品質だけがすべてではなくなった。今後の生産計画では、「安い商品をたくさん作る」のか「生産量を抑え高く売るのか」など、種々の条件を勘案した中で最適な意思決定を下せなければならない。サムソンは、顧客満足を高めるためには何をやるべきかを考え、SCMの領域でPDCAを実現している。次世代SCMが提供する次の解は、「同期PDCA」である。

同期PDCAとは何か。これまでと何が違うのか。

PDCAサイクルに着目し、販売・製造・物流・会計の各工程のシステムを同期させ全体最適を図ることと、計画が狂う原因を分析できるようにすることだ。そのために、より個々の企業ニーズにあったワークフローを構築できなければならない。第一世代のSCMでは、プランニング(計画)にフォーカスしすぎ、そのための環境作りは顧客に任せすぎたことを反省している。

次世代SCMの実現に必要な環境とは何か。

PDCAサイクルを回すためのデータ構造だ。プランニングでは、「過去」と「現在」にフォーカスしてきたが、PDCAでは「将来」が重要になるが、ERPやレガシー・システムのデータ構造は、そこに応えられない。当社が、データ・マネジメントのソリューション「i2 MDM(Master Data Management)」を提供するのも、SCMのためのデータ構造を作り出すためだ。既存のデータ構造にあるギャップを埋めることで実現する。

技術的には、次世代SCMは何が異なるのか。

SOA(サービス指向アーキテクチャ)に対応したことだ。これにより、i2製品間はもとより、他システムや取引先などのシステムとの統合速度が高まる。最適化やワークフローのエンジン、マスター・データ管理の仕組みなどの個々の要素自体は、これまでも提供できていたが、これらをいかに早く統合していくかが、より重要になっている。

次世代SCMの普及に向けて、i2は何に取り組むのか。

大きなチャレンジではあるが、顧客への啓蒙活動を強めたい。企業経営の視点でみれば、ITそのものに興味は持てないだろうし、Googleの検索サービスなどを使ってみれば「なぜSCMは回答が遅く、多大なコストがかかるのか」と不満が高まるのも不思議はない。特に日本のユーザーは、独自のソリューションを求める傾向が強いが、SOAやMDMといったテクノロジを使えば、パッケージなどと自社ソリューションを組み合わせられるし、科学的・システム的な方法論を用いればより早く解にたどり着ける。次世代SCMがなぜ重要か、どんな価値があるのかを訴えていきたい。