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ドリーム・アーツは、企業情報ポータルINSUITE Enterpriseに、Ajax技術を使ったWebメールを搭載するなど、Web2.0技術を積極的採用している。山本孝昭社長は、「今後の企業に求められるのは、ホワイトカラー層の非定型業務の効率化。ここにWeb2.0技術の技術が生きる」と話す。(聞き手は小野口 哲)

Web2.0は、企業の情報システムにどんな影響を与えているでしょうか。

ドリーム・アーツ社長 山本孝昭氏
写真●ドリーム・アーツ社長 山本孝昭氏

 企業では今、ホワイトカラーに非定型の業務が増え、複数人による効率的な情報共有を可能にするシステムへのニーズが非常に強くなっています。ここで、Web2.0系の技術やサービスが重要な役割を果たすのではないでしょうか。

 Web2.0によって、今まで使いづらかったシステムが使いやすくなるとか、見つけ出すのが難しかった情報をより速く見つけることができるようになるといったメリットがあるからです。

何が情報洪水を引き起こしているのですか。

情報の洪水が起こっている

 企業では今、コミュニケーションと情報共有がメールに偏重しています。ちょっとしたお知らせから、通達や指示、問い合わせ、果ては飲み会の誘いまですべてメールを使う。メールは送り手にとって便利なツールで、CCやBCCで送ることも簡単にできてしまう。「こんなのを送ってくるなよ」というメールもどんどん届くことになる。お互いがお互いにメールを大量に送信するなかで、情報洪水が起きるのです。

 もう一つがタイムライン(時間軸)の問題です。ホワイトカラーは、ルーティンワークの業務が減ったかわりに、並行して様々な作業を進めているんです。社員が参加するプロジェクトやタスクには、それぞれに固有のスケジュールがあります。人間は1人なのに、カレンダーがばらばらに存在しているんですよ。

 特に深刻なのは、ミドルマネジメント層ですね。上司と部下からのメールが集中します。本来ミドルマネジメント層は、事業の立案、分析などを主体的に進めながら、部下との対話の時間を取らなきゃいけない。部下との対話などのアナログな活動は、ミドルマネジメントで最も大事なんですよ。これは企業体の在り方にかかわる問題ですね。

企業にはコックピットが必要だ

どうすれば情報洪水を治水できるんですか。

 一つには、企業内ポータルの「コックピット化」があると思うんですよ。コックピットというのは、飛行機のコックピットと同じで、重要な情報がシンプルにまとまっている状態のことだと考えてください。

 我々は、これを「ビジネスコックピット」と呼んでいます。情報の治水において、重要な役割を果たす、進化したポータルですね。ここにアクセスすれば、電子メールや社内掲示板、スケジュール、ワークフローの承認情報、営業報告などに加えて、SAPのERPパッケージ(統合基幹業務システム)で管理しているような基幹系の情報なども閲覧できる。

 飛行機は、コンパクトにまとまっているコックピットだけで状況が把握して安全に運航できますね。さっと見るだけで、自分が関与している業務に関する、重要な情報を確認できるわけです。これが複雑なものだとあまり意味がない。

 手前味噌になりますが、弊社の主力製品の企業情報ポータル(EIP)の「INSUITE」のコンセプトに、「パソコンに拘束される時間を最小化する」というのがあります。日本には、「現場」「現実」「現物」という三現主義があります。日本の強さはやっぱりここにあると思うんです。パソコンに向かっているだけで生産性は向上しないのではないですか。

グループウエアやポータル製品は、今後どうなりますか。

 グループウエアというカテゴリー分けは、IT業界が勝手に言っているものです。今は、利用部門に対して、どのようなメリットがあるのかを明確に示せないとだめなんです。「グループウエアですよ」という訴求の仕方はもう通用しません。

 大事なのは、コラボレーションが必要なミドル、フロントオフィスの人間の非定型の雑多な業務を、どうITと組み合わせるかです。最後は、グループエアやポータルといった個別要素ではなく、全体で何ができるかが重要なのです。