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日本オラクル システム事業統括 インダストリー営業統括本部 通信・メディア・公益営業本部長 兼 NGN営業推進部長 関屋 剛氏
日本オラクル
システム事業統括 インダストリー営業統括本部 通信・メディア・公益営業本部長 兼 NGN営業推進部長
関屋 剛氏

 データベースからミドルウエア、アプリケーションに至る各領域における製品の提供により、企業システムを包括的に支えるオラクル。同社では、NGNに向けたビジネスを「ネットワーク」「Service Delivery Platform」「アプリケーション」の3階層で捉え、それぞれのレイヤに応じた製品戦略を展開。あわせて、各業種に向けた新たなビジネスモデルの提案といった側面でもユーザーを積極的に支援していこうとしている。

NGN時代に向けてオラクルではどのようなビジネスを展開していこうとしているのか。

 オラクルでは、NGNに関するビジネスを下位レイヤである「ネットワーク」から、中間層の「Service Delivery Platform(SDP)」、そして上位の「アプリケーション」という3階層で捉え、それぞれのレイヤに応じた戦略を検討している。まず、その第一段階として、2006年度からネットワーク機器に向けた組込み製品の提供という局面で、ネットワークレイヤに関するビジネスを開始した。

 具体的には、インメモリ型データベース「Oracle TimesTen In-Memory Database」をIMSやコアネットワークのレイヤの機器における組込み用途に向けて供給するといった取り組みを進めている。例えば、NECの提供するNGN対応プラットフォーム「NC9000シリーズ」といった製品においてもOracle TimesTen In-Memory Databaseが採用されている。

中間層に関してオラクルでは「Oracle Service Delivery Platform(Oracle SDP)」を用意しているが、その取り組み状況はどうか。

 元来、オラクルではデータベースを中心にミドルウエア、アプリケーション、運用管理といった分野に対して包括的に製品を投入してきたが、なかでも「Oracle Fusion Middleware」を核としたミドルウエア領域に関しては、近年特に注力してきており、この分野におけるビジネスを大きく伸ばしてきた。SDPはまさにこの領域に相当するもので、Oracle Fusion Middlewareが提供しているSOAやBI、ID管理といったアプリケーション実行基盤そのものを通信ネットワークに対応させるというのが「Oracle SDP」におけるアプローチの特徴。

 また、Oracle SDP上でSIPベースのアプリケーションやサービスのマッシュアップを可能にする「Oracle Communication and Mobility Server(OCMS)10g」も先頃リリース、音声およびマルチメディアサービスを構築するための多彩な機能を提供している。これら実行基盤では、Oracle Fusion Middlewareにおけるオープンスタンダードに対する指向も維持継承し、特定ベンダーにとらわれることなく、多様な製品やサービスを水平連携によって組み合わせ、“Network as a Service”をリアルに実現できる環境の提供を目指している。

そうした基盤上においてアプリケーション層に関してはどのようなアプローチを展開していくことになるのか。

 まず、NGNに向けたサービスの実装を背景に、より高い柔軟性や拡張性が求められる通信・メディア業界のビジネスに特化した製品として、通信業界向け顧客管理アプリケーション「Siebel Communications」や請求、収益管理のアプリケーション「Oracle Communications Billing and Revenue Management」といった製品の提供をすでに開始している。

 また、こうした製品の提供に加え、通信・メディア業界に限らず、金融や製造、流通といった各業種に向けて、実際にNGNが実現されていくなかで、どのような新たなサービスの提供や、新しいビジネスモデルの展開が可能になるかといった検討も進めているところだ。例えば、先日も約50人の担当者を集めて合宿を開催、そこで個別の顧客に向けたシナリオを各自が持ち寄ってプレゼンテーションを実施、それに対して各メンバー間で活発な意見交換を行うといった取り組みも実践している。

 そうしたなかで考案されたものも含めて、オラクルではNGNに対応したインダストリーカットでの新たなビジネスモデルを考案し、そのアイデアを今後半年くらいかけてブラッシュアップして、実際に顧客に対して提案していきたいと考えている。