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■今回の提携で角川デジックスとしては何をするのか

 まずは、日本の法律と照らし合わせて技術協力をする。グーグルが開発しているツールは半年以上前から提供してもらっており、どういった機能を追加すべきか、使い勝手をどうすべきかを検証している。こういった作業を引き続き続ける予定だ。この部分の技術さえ整えば、あらゆるコンテンツホルダーに対して利用してもらえるようになる。

 ただし、この技術というのはあくまでモラルを浸透させるための検証道具に過ぎない。「ここまではちゃんとしましょう」という「ちゃんと」の部分をテクノロジーでカバーしよう、と。車を運転するのと同じ。法律で定められている部分以外はモラルを持ってみんな運転している。お年寄りがいれば、信号が青でも止まってあげるでしょう。それと同じように技術の上にモラルを浸透させていかないといけない。そのモラルを後押しできるような技術を作るための協力をしていく。

 (飲酒運転について厳格な処罰を定めるなどした)改正道路交通法は事故がきっかけになった。僕はこのYouTubeに関して、事件を引き金にしたくはない。事件が起こる前に、しっかり検証し、ルールを作っていこうと考えている。

■角川グループのコンテンツを積極的にアップロードしていくのか

 現時点でコンテンツを提供するとはいっていない。確かに、YouTubeは影響力もあり、ビジネスになるとは思うが、今の形のままならありえない。ルールも技術も追いついていないぐちゃぐちゃの状態だからだ。また、あくまでYouTubeはユーザーあってのメディア。ユーザーに「お疲れさん」と退場してもらって、コンテンツホルダーが動画のほとんどをアップするようなメディアになるのは極めて現実的でない。ユーザーもコンテンツホルダー側もお互いルールやモラルを持って利用できる方法を探っていく。きちんとした仕組みが整えば、ユーザーが協力して映画のトレーラーを作ってくれるなんてことも起こりえるのではないか。