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■具体的な「将来のシナリオ」を教えてください。

 現在、社内外で構想を練っている段階ですが、大きく分けて4~6通りになると思います。身近な例を挙げ、「Vistaだからできる」ということを分かりやすく示していくことが大事だと考えています。

 例えば、最近のデジタル一眼カメラは画素が1000万を超えるのが珍しくなくなっています。写真1枚で、ファイルは10MBにも及びます。これをパソコンでどう管理するのか。子どもの運動会の写真をおじいちゃんやおばあちゃんに見せるにはどうしたらいいのか。こうした課題を抱えている人はたくさんいると思います。 動画もそうです。周辺機器の性能が飛躍的に進歩し、パソコン(の処理能力)を追い越そうとしています。フルハイビジョンで撮影できるビデオカメラが登場し、そこから吐き出されるデータはテラバイト級です。日本は、インターネットで動画を共有するインフラが整っています。そこで、マイクロソフトは動画共有サイト「Soapbox」を公開するなど、将来のデジタルライフに向けた準備を着実に進めています。

 これまで、技術が広範に多様化したため、全体を見渡すところまで目が行き届きませんでした。アメフトで言えば、QB(クオーターバック)がいない状態です。そこで、全般を見渡してこそ分かるライフスタイルの変化のシナリオを作ろうということになりました。今では、多様なデバイスが存在します。しかし、中心となるのはやはりパソコンです。社内に横断的なチームを作り、パートナーとも相談しつつ、将来のシナリオを準備しているところです。

■「Windows XPで十分」とVistaに否定的な人もいます。

 マイクロソフトの説明が足りないのだと思います。恥ずかしながら、我が家にもまだXPパソコンがあります。ただし、デジカメは1000万画素の一眼レフで、ビデオカメラはハイビジョンです。周辺機器が高度になると、Vistaが必須になります。外で家族を撮影すると、写真はすぐに数百枚にもなります。高画素のカメラで撮影した300枚の写真を自宅のパソコンで読み込もうとすると、XPモデルでは動きが鈍い。最新のVistaモデルでないと、実用に堪えられなくなっているのです。 Vistaというと、最初に新しいユーザーインタフェースに目が行きますが、こうした大容量のマルチメディアデータを標準機能で扱えることはあまり伝わっていません。実際、今売れているビデオカメラは半分以上がハイビジョンだと聞いています。しかし、ユーザーの多くはビデオカメラとパソコンの連携方法を知りません。Vistaは動画を簡単に楽しむ機能を備えているのに、マイクロソフトはそれをユーザーに伝えきれていないのです。

 ガジェットも、Vistaの優位性を語る上で重要です。他社ソフトでもガジェットは使えますが、Vistaのサイドバーを使用すると、ガジェットをより簡単に管理することができます。私は、ガジェットが将来、ネットとのゲートウエイとして重要な役割を担うと考えています。

 かつて、「ネットサーフィン」という言葉がありました。ところが、今はWebページをクルーズする行為はあまりクローズアップされません。なぜなら、 Googleが登場し、そこで検索すれば目的のページに到達できるからです。これによって、Googleはネットとのゲートウエイになりました。

 しかし、検索サイトは静的なページを探すのに最適ですが、動的なページやネットのサービスを扱うならガジェットの方が断然有利です。そうすると、ユーザーの意識が次第に「やはりVistaでないと」に変わってくると予想しています。