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 ユーザーがオンラインのニュース記事やブログ記事を持ち寄り、互いに評価し合って価値を付ける、いわゆるソーシャル・ニュース・サイト。マイネット・ジャパンは日本で最も早くソーシャル・ニュース・サイト「newsing(ニューシング)」を開始した企業だ。同社は、newsingのほかに店舗向けのケータイサイト作成サービス「katy(ケイティ)」を展開するなど、事業の多角化を進めている。社長の上原仁氏に、newsingにおける広告展開、これからのケータイサービスの展開などについて話を聞いた

聞き手:高橋 暁子=フリーライター

newsingの現状について教えてほしい。

マイネット・ジャパン 代表取締役社長 上原仁氏
マイネット・ジャパン 代表取締役社長 上原仁氏

 徐々に知名度も上がってきたので、ページビュー(PV)は順調に増えています。newsingは、いわゆる「1:9:90の法則」を生かす構造になっています。Webを活用するユーザーの情報行動は、情報発信意欲が極めて高い1%の「発信者」、発信された情報の周辺でコミュニケーションする9%の「コミュニケーター」、情報を読むだけにとどまる90%の「ROM(Read Only Member)ユーザー」の3層に分かれる傾向があります。

 ここでいう「発信者」は影響力のあるアルファブロガーなどでしょうし、「コミュニケーター」はたとえばmixiが好きな人、「ROMユーザー」はインターネットは使っているけれど主体的には関わっていないという人たちです。newsingは、1%が発信し、9%がコメントし、残りの90%の人が楽しむような状態になれればいいと思っていますし、この比率を意識したサイト作りをしていかなければならないと考えています。

ソーシャル・ニュース・サイトでニュースの質を保つのは難しいのでは。

 傾向として、こういうサイトは人間の欲の方向にニュースが偏ってしまうことがあります。そこで、コメントをする人や情報発信をする人の活動によってポイントが高くなるように設定されていれば、よりちゃんとしたニュースが上位に表示されるようになると考えて、ニュースの話題度を示すポイントの割り振り方のロジックを変えました。

 とはいえ、残りの90%の人も無視したくありません。ポイントには90%の人たちの意見を尊重する意味もあるんです。そこが米国におけるソーシャル・ニュース・サイトの元祖ともいえる「Digg」と異なる点です。Diggは、ユーザーが投ずる「票(digg)」の数によって記事の表示される順番が決められ、コメント欄での議論に重点が置かれています。一方、newsingは記事自体がどれだけ読まれるかという点も重視し、ポイントが加算されます。

newsingに訪れるユーザー層は。

 元々、「RTCカンファレンス」という、インターネット・金融・キャリアなど旬な話題をテーマにディスカッションするオープン型の勉強会議を開いていました。newsingはこの参加者を基に広げていったサービスなので、はてなが運営する「はてなブックマーク」のユーザー層と比べると、より一般的な人が多いと思います。はてなブックマークの場合、IT系の人に偏っており、ピックアップされる記事はIT系とネタ系に偏る傾向にあります。一方、 newsingはIT系やネタ系はそれぞれ2割ずつくらいで、ビジネスや政治、社会などの一般的なものが5割以上を占めており、明らかにユーザー層の違いを感じます。傾向的に、事務系ビジネスマンが多い印象ですね。

多くの主要メディアにnewsingボタンがついているが。

 今は、主要なメディアサイトのうち約20がnewsingのボタンをつけてくれています。個人ブログも含めると、相当数のサイトが設置してくれているようです。newsingでは記事に対して「○」「×」をつけて評価するのですが、この設置してもらうボタン経由で簡単にニュースに○×がつけられるので、親和性が高いのでしょう。

 初めのころは各メディアにこのボタンを直接設置してもらうようお願いしていました。転機となったのは、Yahoo!ニュースについたことです。これで、ボタンはつけるものだという意識が広がり、それにつれて広まっていきました。最近は、「はてなブックマークのホットエントリーに入るよりも、 newsingで上位になった方がヒット数を稼げる」といわれるくらい、注目していただいています。

 SEO(検索エンジン最適化)の次はSMO(ソーシャルメディア最適化)と言われています。SMO、つまり、ソーシャルメディアにどうやって取り上げてもらい、トラフィックを誘導するかが大事だと言われているのです。newsingがその一助となれば嬉しいですね。