PR

 企業向けブログ分析サービスを展開するニフティ。2006年4月からブログ分析サービス「BuzzPulse(バズパルス)」の商用版を開始。2007 年10月10日にはASP型ブログ分析サービス「BuzzSeeQer(バズシーカー)」を開始している。企業によるブログ分析サービス利用は進んでいるのか、また技術的な課題はないのか。両サービスを開発、提供するニフティ研究所所長の友澤大輔氏に話を聞いた。

聞き手:原 隆=日経ネットマーケティング,高橋 暁子=フリーライター

企業のブログ分析サービス活用は進んでいるか。

ニフティ研究所 所長 友澤大輔氏
ニフティ研究所 所長 友澤大輔氏

 2006年に開始した「BuzzPulse」は累計で約70社の企業が利用しています。基本的には、日本航空(JAL)、日本放送協会(NHK)、 WOWOWといった大手企業が多いです。年間契約をしている企業が多く、継続的に、定期的に詳しくブログ分析したいというニーズが多いようです。

 ただ、ブログ分析サービスはいまだ啓蒙(けいもう)段階だと認識しています。「いったい何に使えるの?」という問い合わせも数多くの企業から受けます。これが最大の課題ですね。そこで、より多くの企業の方に使っていただくことを前提として生まれたのが「BuzzSeeQer」です。 BuzzPulseのエントリー版としての位置付けで、ASP型で1ID当たり10万円と価格も抑えているのが特徴です。現在、約80社の企業が利用していますが、こちらも半分が年間契約となっています。

 現状はBuzzPulseもBuzzSeeQerも、直販だけとなっており、代理店を通した販売活動はあまりしていません。来年の1月からは販促をかけていき、代理店も増やしていくつもりです。

BuzzPulseとBuzzSeeQerで利用企業の規模の差などはあるか。

 BuzzSeeQerの場合、企業単位というより、企業内の一部門が契約するケースが多いのが特徴です。テレビ番組のプロデューサーもいますね。企業としてはナショナルクライアントが多いですが、今後、中小企業に対象を広げていくのが課題です。

利用企業を増やしていくために必要なポイントは。

 現状は、何に使えるの?という問い合わせに対して、見方をご説明するというレベルです。早急に明確な効果指標を作っていく必要があります。できれば今年中にビデオリサーチさんと共同で発表できればと思っています。その段階に入らないと、次のブレークはないと考えています。競合となる日経リサーチさんも(クチコミの強さを業界の標準値と比較できる)指標を出されていますね。ああいう明確なものがないと売りにくいんです。内々にはノウハウがたまっています。現在は、どう出していこうかなという段階ですね。

ブログ分析は現状、どういう使い方に向いているか。

 我々は企業のプロモーションをBuzzSeeQerで最初から最後までずっと見ています。何の話題で波形が高くなっているかを分析し、それらのキーワードをピックアップして、それを重点的に展開する。こうした少し能動的な部分を残してやっていくプロモーションにはブログ分析は向いています。プロモーションに機動性を持たせることができるんです。

 とはいえ、実際はネガ(否定的)情報を知りたい企業が多いようです。危機管理的に使われているケースが多いため、ブログ分析は「健康診断」と言われることも多いです。

企業がブロガーにお金を支払って記事を書いてもらうペイ・パー・ポスト型のクチコミマーケティングがある。ブログ分析の障害にならないか。

 ペイ・パー・ポスト型のブログ記事は、ブログ記事頻出の波形を見ると、実ははっきり分かるんです。一瞬ぎゅっとあがって、ぎゅっと下がる感じです。どの企業がどういう商品でペイ・パー・ポスト型のクチコミマーケティングをしたかも分かりますよ。

 先ほどたまっていると申し上げたノウハウの一つは、こうした波形の分析なんです。クチコミマーケティングには「量」と「質」が大事です。一瞬で上がって一瞬で消える波形は、「量」は多いですが、売り上げにはつながりません。我々は残存率と呼んでいますが、いかに波形が時間とともに落ちずに高い位置を維持し続けられるか、いわゆる「質」の部分が伴わないと売り上げに影響がないことが分かっています。

 ペイ・パー・ポスト型のクチコミマーケティングすべてがそうだとは思いませんが、効果を「量」だけでしかみない企業の採用が多い気がします。せっかちなクライアントもいますからね。1週間で結果を出せという感じで。