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■音楽ビジネスは権利関係が難解です。

 今の音楽ビジネスは「権利を握りしめる」ビジネスになってしまっていることが問題だと感じています。音楽に関連する権利をすべて「握りしめる」のは、ネットで主流となってきている、ユーザーが参加し、ユーザーが自ら作り上げていく世界(CGM:consumer generated media)にはそぐわないでしょう。今の日本音楽著作権協会(JASRAC)のモデルは、「作詞・作曲という特別なスキルを持っている人は少数である」という考えの上に成り立ちます。なので、それが少数でなくなった場合、そのビジネススキームでは対応できないと思うのです。もっと権利を限定的に管理し、個人がカジュアルに権利を申請でき、かつそれに合った集金モデルを作るべきです。問題ははっきりしているので、僕も何か動かなくてはと思っています。険しい山ですが、登れない山ではないと感じています。

 もっと言えば、コンテンツは無料で提供し、その後評価をしてもらい、お金を払ってもらうようなシステムでも案外いけるのではないかと思います。報酬はお金だけに限りません。「使わせてもらいます」と伝えたり、「この楽曲のこの部分が好きです」と評価したりするコミュニケーションもクリエイターにとっては報酬の一部です。こういったことを円滑にできるようになれば、良質なコンテンツが権利関係などのごたごたで潰されるような悲劇は起こらなくなるのではないでしょうか。