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 「Dreamweaver CS3 10周年イベント -夢を紡ぐ者たちへ-」(2008年2月20日)の開催に合わせ来日した米アドビシステムズ,グループプロダクトマネージャ,ストラテジックワークフローズのダグラス・ウィニー氏に,近くリリースを予定しているAdobe Dreamweaver CS4の新機能やプロダクト・マネジメントの極意について話を聞いた。(聞き手=矢野りん/ライター)



次期Dreamweaver(以下DW)の新機能を紹介してください。

開発中のため,機能の名称などは変更となる可能性がありますが,紹介しましょう。まずCreative Suiteバージョン4からは構成ツールすべてのUIが統一されます。WindowsとMacOSでも同じなので,両プラットフォームでのコラボレーションが楽になります。

写真1●米アドビシステムズ グループプロダクトマネージャ ストラテジックワークフローズ ダグラス・ウィニー氏
写真1●米アドビシステムズ グループプロダクトマネージャ ストラテジックワークフローズ ダグラス・ウィニー氏
 新バージョンから一つのHTMLをロードした時,関連するJavaScriptやCSSなどのファイル名がコードやデザインを確認する画面の上部に表示されます。これで関連ファイルを探し回ることなく編集できます。

 DWは以前から画像素材のドラッグドロップなどに対応する編集環境の「デザインビュー」を持っています。今回新たにもう一つ「ライブプレビュー」を加えました。Safariと同じレンダリングエンジンを組み込み,Web標準技術に準拠したレンダリングプレビュー環境を搭載したのです。

 ライブプレビューでは,マウスカーソルによるボタンのロールオーバー状態や,Spry(Ajax)の動作状況などをすぐに確認できます。従来はHTMLやCSSといった関連データの変更部分を保存したうえで,目的のブラウザを起動し,動作確認をしていました。この手順は繰り返し行うでしょう。一連の手続きは思った以上に作業のボトルネックとなるものです。ライブプレビューでは各ファイルを保存する必要もないので作業は効率化できます。

 また,選択個所のDOMのツリー構造が確認できる「ライブコード」機能が付きました。CSS編集関連の新機能「コードナビゲーター」も便利です。例えばページ内のリンクテキストのhover設定(マウスを乗せたときの状態)を赤い文字色に変えるとしましょう。以前はCSSの中でスタイル定義個所を探し,そこに変更を加える作業をしていました。新機能では変更部分を右クリックします。すると該当個所に関連するすべてのCSSがポップアップします。ここから必要なスタイルをクリックしてCSSコードにアクセスし,色の設定を書き換える手順でスタイルが変更できるわけです。別のCSSにスタイルを振り分けて管理していても一括してセレクタを収集できます。

 該当個所を変更したら,ライブプレビューでhoverのアクションを確認します。このときCSSを保存する必要はありません。

ライブプレビューはすべてのコードについて保存なしで実行できるのですか?

HTMLとCSSに関しては保存は不要ですが,JavaScriptの場合,サーバーとの情報のやり取り度合いによっては保存しないと実行できない部分もあります。

 多くのユーザーから要望のあった,コード表示画面を並べて編集する機能も搭載したんですよ。

 もっと詳しい情報はリリースが近づく数カ月後には共有できると思います。デザイナーとデベロッパ間のワークフローがシームレスに,かつ効率化できる機能の搭載を目指します。

次期DWにAdobe AIR開発向けの機能はありますか?

もちろんあります。また,現時点でもDreamweaver CS3用AIR拡張機能を組み込むことでHTMLベースのAIR開発は可能です。弊社のスコット・フィッシャーがこの件についてのスクリーンキャストを公開しているので,英語ではありますがぜひ参考にしてください。

最近はAIR開発に関する様々なオープンソースのソリューションも選択できるようになりました。そんな中,DWをAIR開発に選ぶ利点はあるのでしょうか。

Dreamweaver CS3用AIR拡張機能を組み込むことによって,開発プロセスが簡素化します。特にAIRアプリケーションを提供する際に添付が必要なデジタル署名を作る作業が簡単にできます。

ダグさんご自身もプロダクトマネージャとしてご活躍です。Webデザインの分野でもマネジメントは大きな課題ですが,経験から学んだプロダクト・マネジメントの極意を教えてください。

アドビには常にユーザーとひざを突き合わせて議論できる環境があります。ユーザーとのやり取りを大切にすることは何にも勝ります。新しいワークフローが生まれている,新しい製品へのニーズが生まれている,ということをユーザーから学べます。また,私は開発の経験もあるので現場で得た知識も大きいですね。

デザイナーとデベロッパ間のコミュニケーションを円滑化することがミッションとのことですが,デザイン関連の知識が不足していると危惧したことはありませんか?

実は私は印刷デザインの業界からキャリアをスタートさせているので,デザインの知識には事欠かないんですよ。今でもグラフィックデザインは得意です。

なるほど,デザイナーであり開発者であるというバックグラウンドがプロダクト・マネジメントの仕事を助けているのですね。

今この時代だからこそ必要とされる要素なのだと思います。

まさにAdobe Creative Suite 3 Master Collectionを使いこなす男ですね。本日はありがとうございました。

いや,After Effectだけは未だに勉強中です(笑)

参考URL

・Adobe AIR記事
HTMLベースのAIRアプリケーション開発環境のセットアップ
・Dreamweaver Article
Using the Dreamweaver CS3 extension to build Adobe AIR applications
(英語)※記事執筆の時点でAIRはベータ版。AIRの正式リリース後に内容のアップデートがなされる予定。