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米IBM アル・ゾラ ゼネラル・マネージャー
米IBM アル・ゾラ ゼネラル・マネージャー
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 複雑化する一方のシステムに対し、運用管理の手間に悩む企業は多い。米IBMで運用管理製品「Tivoli」を統括するアル・ゾラ ゼネラル・マネージャーは「IT運用には改善すべき点が多くある」と主張。なるべく人手をかけないように自動化を進めるなど、運用作業のやり方を一新することを提案する。(聞き手は矢口 竜太郎=日経コンピュータ)



IBMは、ITインフラの管理・運用を「サービス・マネジメント」と呼び、Tivoliブランドの製品群で支援すると主張している。
どのようなビジョンを掲げて顧客企業の問題を解決しようとしているのか。

 我が社が主張しているサービス・マネジメントで目指しているのは、「可視化」「コントロール」「自動化」の3点だ。可視化は文字通り、すべてのITインフラの状況を見えるようにすること。コントロールはあらかじめサービス・レベルを定義しておき、それに見合うように調整できるようにすること。自動化はその調整を、IT運用のベストプラクティスであるITIL(Information Technology Infrastructure Library)に基づいて自動実行するようにするわけだ。

3つのキーワードだけを聞くと、昔から変わっていないのではないか。自動化ですら、5年以上前にオートノミック・コンピューティングというコンセプトを打ち出していたはずだ。

 確かに目的や実現したいことは昔から変わっていない。しかし、できることが格段に進歩している。例えば、以前はサーバーの監視ソフト、ネットワークの監視ソフトというように、IT資源ごとに個別に監視なければならなかった。それが今では包括的に監視できるようになった。

 コントロールと自動化も同じだ。IT資源ごとに個別に実現できていたものもあるが、今は複数のIT資源にまたがって実施できるようになった。そのために、イベント・ログの記述形式を同業他社との間で標準化するような取り組みを進めてきた。今では製品にその成果を反映できている。

 最新テクノロジーを使えば運用作業の見直しが図れるのに、日本企業の多くは依然として人に依存した作業を繰り返している。カイゼンに熱心なはずの日本人がITオペレーションはカイゼンしようとしないのが、不思議だ。

より高度な管理ができるようになったことは分かるが、その分Tivoliの製品ラインナップが複雑になったのでは。顧客は混乱していないか。

 非常に強力なポートフォリオを作り上げたと自負している。Tivoli製品群は、言ってみれば部品のようなもの。お客様の必要に応じて、組み合わせて使っていただく。ヒューレット・パッカードは買収を繰り返して製品数が多くなり、製品間の統合に苦労しているようだがIBMは違う。完全に統合している。