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米アドモブ 事業開発担当副社長のニレン・ヒロ氏
米アドモブ 事業開発担当副社長のニレン・ヒロ氏
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 ケータイ広告ネットワーク「AdMob(アドモブ)」の世界展開を進める米アドモブは、2008年初めに日本語版を立ち上げ、4月から本格的な営業活動に着手した。同社事業開発担当副社長のニレン・ヒロ氏にサービスの概要と日本での展開について話を聞いた。
(聞き手は中村 勇介=日経ネットマーケティング

AdMobはどのようなサービスか。

 ケータイに特化した広告ネットワークサービスで、米国や欧州など世界展開を進めている。広告主はこのサービスを利用することで、AdMobに現在登録されている約4000サイトに向けて、クリック課金型のテキスト広告を配信できる。全世界で月間で約28億の広告インプレッション数がある。日本でもこの4月から本格的に展開し始めた。

 広告主企業は広告の内容と、広告を配信する国、キャリア、端末の機種、コミュニティや娯楽などのカテゴリを決め、それらの項目に応じたクリック単価の入札額を決めるだけで、システムが自動で最適な配信先へ広告を掲載する。

 そのほか、ケータイサイトを持たない企業でもランディングページを容易に作成できる機能や、リアルタイムで広告の効果や配信状況を解析するといった機能を提供する。これらの機能はAdMobに登録するだけで無料で利用できる。

 一方、広告の掲載スペースを提供するサイト運営者は、対象となるケータイサイトをAdMobに登録すると、広告を掲載するためのソースコードが表示されるので、それを張り付けるだけで掲載できる。日本でも既に数百社が登録している。

ほかのケータイ向け広告ネットワークと比べた時の強みは何か。

 独自のアルゴリズムによる、広告の配信先の最適化だ。ケータイはクッキー(Cookie)を持たないため、ユニークユーザーの把握が難しい。しかしAdMobでは、携帯電話のキャリア、機種番号、ケータイブラウザーが持っている携帯端末ごとの異なる識別情報などを使って、個々のユーザーの識別を可能にした。そうしてサーバー側で仮のクッキーをユーザーに割り振ることで、ユーザーの趣味や嗜好(しこう)、あるキャリアの携帯電話端末を利用するユーザーが好む広告の傾向などを分析することができる。その分析結果をアルゴリズムに反映することで、広告の出稿を最適化し、効果を向上できる。

 また、AdMobではeCPM(広告表示1000回あたりの収益額)を基に広告を配信している。そのため、1クリック20円で入札をしている広告と5円で入札している広告があっても、前者より後者のほうがクリック率が高く、広告を掲載するサイト側の収入が増える場合は、後者の広告を優先して掲載する。こうして広告掲載サイト側の収益化を高める。

AdMobは日本でどのように展開するのか。

 2008年4月から広告出稿企業や広告掲載サイトへのアプローチを本格的に始めた。今年の12月までには、日本で10億インプレッションを目指す。以前は日本のケータイユーザーの99%が公式サイトしか利用していなかったが、今はケータイサイト全体のページビューのうち、公式サイトは4割程度に減り、公式サイト以外が6割を占める。このデータから、今後ケータイサイトでもロングテール化が進むと考えられる。まずはテール部分の広告掲載サイトを獲得して、成果を上げ、そのデータを基に大手のメディアも取り込んでいきたい。

 また、日本では絵文字の利用が盛んなので、絵文字を組み合わせた広告を作成できる機能も考えている。日本はケータイの文化がほかの国と比べて進んでいるので、日本でノウハウを蓄積して、ほかの国向けのサービスにも反映していく。