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Information BuildersのオルトラーニVP
Information BuildersのオルトラーニVP
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 企業買収相次ぐBIソフト市場で,数少ない独立系ベンダーとなった米Information Builders。日本ではアシストが同社の主力製品「WebFOCUS」を販売,これまでに660社が導入している。アドバンストテクニカルサービス部バイスプレジデントのダニエル・オルトラーニ氏が来日,販売動向や製品強化策,独立系としての強みについて語った。

日本では2004年からの3年間で,WebFOCUSの導入企業数が2倍程度に伸びた。これをどう評価しているか?

 予想通りだ。今後もさらに伸びるはずだ。なぜなら,新規導入ユーザー企業の多くは,まず一部のアプリケーションに限定してWebFOCUSを使い始め,その後他のアプリケーションにも対象を広げていくからだ。当社は最近,企業内で新しいユーザー層を開拓するための新機能の開発に注力しているが,その効果も出てきた。

 例えば,2007年に提供開始したレポート機能「Active Reports」。2008年に入ってから分析機能を拡充し,ExcelやOLAPツールがなくても済むようにした。さらにFlex技術を使った「Active Reports Dashboard」を追加した。これらの強化によりユーザー層が広がってきた。Active Reports Dashboardは,マウスでクリックするだけで,様々な視点による分析結果のグラフを動的に生成して表示できるので,データの傾向を直感的につかみやすい。経営者向けのレポート機能としてFord社などで使われており,顧客企業内におけるWebFOCUS環境の拡大につながっている。

「レガシーとの統合」がInformetion Buildersの最大の強みだったと思うが,最近は違ってきたのか?

 そんなことはない。これまでも「どんな環境でも統合できる」と訴えてきた。これには当然レガシー環境も含まれる。しかし,その一方で新しいWeb技術の採用はとても重要だ。当社には,独立した開発部門が一つあり,そのミッションは,WebFOCUSにこれらの技術を追加したり組み込んだりできるようにすることだ。

 「レガシーとの連携」に加え,「フロントエンドでの統合の容易さ」も当社の強みになってきている。例えば,当社はFlex関連製品を自社開発している。他のBI製品ベンダーは軒並み,買収によってFlex技術を“調達”している。仏ビジネスオブジェクツなどはその好例だ。

 また当社は,オープンソース・コミュニティに強く傾注しており,その成果物をどんどんビジネスに取り込んでいる。2006年には,WebFOCUSユーザーがApache Tomcatを利用できるようにし,安価にシステムを構築できるようにした。2007年にはApache Tomcatを組み込んだ製品を初めて市場に投入した。全文検索ソフトLuceneとの連携機能も,GSA(Google検索アプライアンス)連携機能と同時期の2007年から提供している。

 当社は非公開企業なので,製品開発への投資を柔軟に決定できる面がある。オープンソースへの注力もそうだが,顧客の要望に応じた開発も早く決断できる。公開企業においては,「顧客の要望に応える」ということが,時には大きな重圧になりうる。

BI分野では企業買収により,加コグノス,仏ビジネスオブジェクツ,米ハイペリオンといった独立系のベンダーが次々に姿を消しつつある(関連記事)。独立系の競合がいなくなることは,御社にとってデメリットではないのか?

 そんなことはない。当社は製品ベンダーやSI企業との協業により,WebFOCUSを組み込んだアプリケーションやソリューションを増やしているが,独立系の強みとは,こうしたビジネスを自由に進められることにある。いまや「オープンなソリューション」を提供したいベンダーやSI企業は当社にやって来る。最近では,IBMによる買収が決まったコグノスのパートナーも数社来ている。