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写真●米EMCのヴァンス・チェケッツ氏
写真●米EMCのヴァンス・チェケッツ氏
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米EMCは昨年11月、ベンチャー企業バークレイ・データ・システムズを買収、ネット上にバックアップを取得するサービス「Mozy」を手中に収めた。大手ソフト・ベンダーでWebアプリケーションの開発などを経てバークレイに移り、現在はEMCの同社のクラウド関連部門COOを務めるヴァンス・チェケッツ氏にMozyの今後を聞いた。(聞き手は 森山 徹=日経コンピュータ、ラスベガス)

個人向けのMozyとエンタープライズ指向のEMC。はたから見れば、そりが合わないのではと危惧します。

 2007年11月の買収は、とてもエキサイティングな出来事でした。Mozyを開発してバークレイは出来立ての会社。それがなんとEMCという巨人に抱かれたのです。

 EMCの買収により個人だけでなく、企業にフォーカスする資金ができました。そのおかげで1月にはMozy Enterpriseという製品を出せました。Mozy Enterpriseは管理者1人で多くのPCを一気に設定できます。多くのPCを持つ企業ではMozyを1台1台設定するのは至難の業ですから。

 企業向けではカスタマーサポートも重要です。EMCの投資によりMozyのサポートを拡張できました。両者の結婚はとてもうまくいっています。

同じくEMCが今年2月に買収した、個人情報管理の米Pi社との協業はどう進めます。

 Piも出来立ての会社で、Mozyと状況はよく似ています。Piとは結婚ではなく、同じような立場のものが自然にくっついたというところでしょうか。

米Pi社のCEOだったポール・マリッツ氏があなたのボスになりました。Mozyの戦略に変化は。

 マリッツ氏は米EMCのジョー・トゥッチ会長兼社長兼CEOに直接、報告を上げています。彼が来る前、報告はいくつかのレイヤーを経ていました。MozyがEMCの戦略として重要性を増したのだと思います。

Mozyでは、PC上のデータをクラウド上に預けます。ユーザーは不安を感じないのしょうか。

 かえって安心感を得ています。なぜなら、自分のデータが常にネット上に保存されているからです。銀行にお金を預けているのと同じです。ポケットに現金をつっこんで歩くより、はるかに安心です。単に信頼性を得るにとどまりません。データの価値を高める道が開けます。ここがポイントです。