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写真●右から、カカクコムの安田 幹広氏、堀 哲也氏、藤原 史和氏
写真●右から、カカクコムの安田 幹広氏、堀 哲也氏、藤原 史和氏
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 エンジニア向けの新しいWebコミュニティサイトが登場した。カカクコムが運営する「okyuu.com(オキュウコム)」だ。5月21日にオープンしたokyuu.comは、IT関連のニュースやブログ情報を収集する機能やコメント機能を備える。プロフィール機能を軸としたSNS機能も実装している。英語サービスをはじめとした多言語対応を進めていることも特徴だ。okyuu.comのメンバーにサイトの狙いを聞いた。(聞き手は高下 義弘=日経コンピュータ)

なぜカカクコムがエンジニア向けのコミュニティサイトを手掛けるのか。価格情報サイトを中心とした消費者向け情報サイト群とは、かなり趣向が異なる。

安田幹広氏(取締役COO=最高執行責任者) サイト群の多角化を進める。この戦略上、既存の情報サイトとは全く異なるジャンルのサイトを開設したい、というのが最初の出発点だった。

 ただ、エンジニアの育成について問題意識が高まっていたことも大きな理由として挙げられる。「価格.com」をはじめとした大規模サイトを運用する中で、ネットサービス事業を発展させるには優秀なエンジニアの存在が不可欠であることを深く認識した。エンジニアの情報収集やスキルアップを支援するokyuu.comで、IT業界全体の底上げに寄与したい。それは回り回って当社のメリットにもなるはずだ。

okyuu.comはどんな機能でエンジニアに訴求しようとしているのか。

堀哲也氏(COO室 アシスタントマネージャ) 一つはIT関係のニュースやブログの情報をクリップし、サイト内で共有する機能だ。いわゆるソーシャルブックマークに類するもので、それぞれのブックマークにコメントや5段階評価も付けられる。情報の収集や評価に人を介在させることで、質の高い情報を効率よく閲覧できるようにした。メンバーに質問を投げたり、質問に回答したりするためのQ&A機能などを備える。

 プロフィール情報を軸にしたミニSNS機能も備える。登録ユーザーがブックマークしたニュースやブログ記事、コメント、ユーザー自身が登録したオリジナルのコンテンツなどを参照できる。

 ユーザー登録および認証については、異なるサイト間でユーザーIDの情報を相互に交換できる仕組み「OpenID」に対応している。Yahoo!や「はてな」などで登録したOpenIDを、そのままokyuu.comのIDとして利用できる。

 コメントを記述する簡易言語として「オキュウ記法」を開発した。ソースコードや、YouTubeの動画やSlideShare(プレゼンテーションファイルを共有するWebサービス)を見やすい形でコメントの中に挿入できるようにした。

 多言語対応を志向しており、日本語版以外ではまず英語版から用意した。日本だけでなく、海外のエンジニアにも使ってもらえるサービスにする。

サイトの集客状況はどうか。

安田 サイト開設初日は約4万6000件のアクセスがあった。その後数日でブックマークされたり投稿されたりしたコンテンツ数は600前後になった。まずまずの出だしだと思っている。現時点ではネット利用者層との親和性が高いことからか、オープンソースやWeb技術分野を中心にコンテンツが集まっている。

 当面は月間目標ページビューで200万、ユニークユーザー数で20万を目指す。今後1年間をメドに、サイトに掲載する広告による収入が得られる形にしたい。

サイトを運営していく上で気を配っている点は何か。

 ブックマークされたり、書き込まれたりするコンテンツの質を向上させることだ。まずは投稿されているコンテンツを巡回して広告的な書き込みや、エンジニアには直接関係のないコンテンツを削除する試みから始めている。近々、ユーザーの自主的な参加意欲を醸成するための策を打ち出していきたい。

藤原史和氏(COO室 アシスタントマネージャ) システム面での直近のテーマは、コンテンツの検索機能やユーザーインタフェースの使い勝手を改良すること。ユーザーの要望に応じてSNS機能などの強化も進めていく計画だ。

安田 既存のIT系Webニュース媒体との連携を目指したい。相互に補完できる位置づけなので、相乗効果が狙えると考えている。

okyuu.comは「お灸」から来ているそうだが、ネーミングの意図は。

安田 エンジニアに良く効くお灸のようなサイトにしたいという意図や、他の言語圏の人でも発音しやすいサイト名にしたいという意図からだ。