PR

日本法人を,今このタイミングで設立した理由は。日本市場をどうみているか。

 地域展開は,まずは欧州で地固めをして,安定した製品をじっくりと完成させる。その後に,重要な拠点へと広げていく。欧州に次いで2006年に北米に進出,新たに北米ユーザー50社を獲得した。北米の次がAPAC(アジア太平洋)地域であり,日本はAPACの中心となる。

 ユーザーの実態にも則している。日本のユーザーは,欧州や北米と比べると,まだまだWebサイトをスクラッチで開発しており,CMSなどの標準パッケージを導入するケースは少ない。リサーチしてみたところ,欧州と比べて,おおよそ3年ほど遅れている。現在は,徐々にスクラッチ開発からパッケージ導入へと移行しつつある過渡期だ。つまり,今が日本にCMSパッケージを販売すべきタイミングなのだ。

 大きな会社は,業務パッケージを積極的に採用して,ビジネスをサポートしている。SDL TridionのCMSパッケージは,CRM(顧客関係管理)やERP(統合業務パッケージ)など企業が抱える既存の業務アプリケーションと容易に連携可能であり,ビジネスに新たな付加価値を付け加えられる。

CMSパッケージを導入する体制はどうなっているのか。日本法人,SIベンダー,ユーザーの3者の関係は。

 もちろんパッケージ・ソフトを売るだけでは駄目だ。欧州では,SIベンダー各社と緊密な関係を築き上げている。コンサルティングやカスタマイズ,システム開発などにおいて,SIベンダーのパートナの存在が大きくなる。SDL Tridion日本法人では,こうしたSIパートナなどに対してサポートなどの後方支援を展開していく。SIベンダーを認定するプログラムも用意している。

 国内では,タクトシステムズがSDL Tridion製品のローカライズに取り組むと同時に,オランダでコンサルタントとしてのトレーニングを受けた。このほかに,ディーオーイーとユニアデックスがSDL TridionのパートナSIベンダーとなっている。SDL Tridion日本法人でも,2008年10月以降に技術サポート・エンジニアを採用する予定だ。

 日本国内での販売目標は,言葉で言うのは難しいが,高い期待と予測値を持っている。SIベンダーとの協力体制の構築や日本法人の強化など地盤固めに少し時間がかかるかも知れないが,比較的初期の段階で10社から20社程度のユーザーを確保し,2~3年以内にはマーケット・リーダーになりたい。

R5は,どういった環境で動作するのか。Javaか.NETか。

 .NETとJavaの両方で動作する。これは特筆すべき点だ。CMSベンダーとして唯一と言ってもよいだろう。R5の要素を列挙すると,Web Serviceを用いたバックエンド・システムとの連携,WindowsのGUIを用いたテンプレート・デザイナ,.NETベースのコンテンツ管理,ASPやJSPなど.NETとJava環境の両環境で利用可能なコンテンツ配信,といった具合だ。データベース・サーバーもOracleやSQL Serverなど複数のものを利用できるなど,プラットフォーム非依存を標榜している。

 また,コンテンツ配信時には,動的なページも静的なページのどちらでも実現可能で,なおかつ,両者を共存できる。