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独ソフトウエアAGのバイスプレジデント、キラン・ガリメラ氏
独ソフトウエアAGのバイスプレジデント、キラン・ガリメラ氏

「米国企業のシステム部門ではSOA(サービス指向アーキテクチャ)をビジネスユーザーに説明できないことが悩みの種になっている」。独ソフトウエアAGでSOA/BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)製品の「webMethods」を担当するキラン・ガリメラ バイスプレジデントはこう説明する。同社(注:入社当時は米ウェブメソッド、2007年にソフトウェアAGが買収した)に入社する以前はユーザー企業のCIOを務めていた経験を持つ同氏にシステム部門の目線からSOAのメリットと製品導入のポイントを聞いた。(聞き手は矢口 竜太郎=日経コンピュータ)

ガリメラ氏はウェブメソッドに入社する前はユーザー企業のCIOだが、その当時と今の仕事についてまず聞かせてほしい。

 2004年まで米GEの関連会社であるGEヘルスケア ファイナンシャル サービスやGE ヘルスケア イクイップメント ファイナンスといった企業で、チーフアーキテクト、CIOという職務を務めていた。そのときに、複数の製品のなかからwebMethodsを選び、自社に展開するプロジェクトを統括した。ウェブメソッドに入社した後は、ユーザー企業としての導入経験を生かし、エバンジェリストとしててSOAやBPMのメリットを訴求している。

ユーザー企業時代に導入した製品を売る立場になり、webMethods製品に対する評価は変わったか。

 webMethods製品に対する評価は、ユーザー企業にいたときから現在にいたるまで一貫している。必要十分な製品であるということだ。SOAやBPMに関連した製品には2パターンある。一つは当社のように、専業ベンダーとして成熟した企業が提供するもの。もう一つは大きな会社に買収され、その巨大な製品体系に組み込まれてしまったものだ。後者の場合は、「その機能は別の製品のオプションだ」「これも買わないと動かない」などと余計な製品まで抱き合わせで購入する羽目になる。

ユーザー企業に対してSOAやBPMのメリットを訴求していて、何を思うか。

 米国企業のCIOなどに話をすると「SOAのメリットをビジネスユーザーに説明できない」という悩みを抱えていることが多い。そうしたCIOに対しては、ビジネスプロセスをベースに話を進めるのがよいと勧めている。

 ビジネスユーザーはビジネスプロセスの話なら理解できる。企業の俊敏性を高め、経営の業績を向上させるためにはビジネスプロセスのマネジメントが欠かせないということはわかるはずだ。つまり、BPMの必要性は伝えられる。

 そこまで説明できれば、ビジネスユーザーにとってSOAを伝えられたも同然だ。BPMとSOAとはコインの裏表のような関係であるからだ。私はBPMはSOAのビジネスの顔であり、SOAはBPMを実現する技術の顔だとよく話している。

 重要なのは、スピードだと考えている。SOAなしにBPMを実施することはできるが、それでは時間がかかりすぎてしまう。ビジネスプロセスを変更してもそれを情報システムに反映する作業が必要になるからだ。

SOAとBPMの関係同様、CPI(継続的プロセス改善)もBPMとともに説明している。

 CPIは日本で言う、いわゆるカイゼン活動だ。手法的には、シックスシグマやリーン生産方式などがある。CPIによってビジネス的効果が生まれる。

 BPMとCPIも非常に密接な関係にある。こちらもコインの裏表のようなものだ。CPIを実施しないBPMは意味がない。逆にBPMを実施せずにCPIを続けることは難しい。

 例えば、KPI(重要業績評価指標)をツリー構造で示すことなどが必要だ。利益は収益とコストから導かれる。収益は価格と販売量から決定する、ということをあらかじめ定義しておく。そこで、赤字になったら、どのKPIが異常値を示しているのかを瞬時に把握できるようにしておく。それらの異常値がどの工程の作業に起因しているものかをわかるようにする。これができるのがBPMのよさだ。

そうすると、SOAやBPMの成否は、その企業がCPIを実施できるか、続けられるかにかかってくる。そうしたアドバイスを提供できるのか。

 多くの企業に製品を納めてきた経験からある程度のアドバイスはできる。しかし、当社はCPIのコンサルティング企業ではないので、本格的に求める顧客には難しい。そうした顧客に対してはビジネスコンサルティングを手がけるパートナー企業を紹介する