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 城下工業は2008年12月5日,海外でインターネットのローミング接続サービスを1カ月間使えるアカウントとUSBメモリーをパッケージにした「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」を発売した(関連記事)。この製品はアイパス ジャパンのデータ通信サービス「iPass Mobile Office」を利用したもの。世界160カ国のインターネット・アクセス・ポイントを利用できる。製品開発の経緯や狙いについて,城下工業の柳沢 国夫氏と,アイパス ジャパン(以下,アイパス)の赤羽 善浩氏に聞いた。

(聞き手は田村 奈央=日経コミュニケーション



城下工業の柳沢 国夫氏(右)と,アイパス ジャパンの赤羽 善浩氏(左)
城下工業の柳沢 国夫氏(右)と,アイパス ジャパンの赤羽 善浩氏(左)

USBメモリーにローミング・サービスをパッケージ化して販売しようと考えたきっかけは?

柳沢氏:城下工業のメイン・プロダクトの一つに,「ROAD WARRIOR」(ロードウォーリア)というブランド名で展開している海外でのモバイル接続関連用品がある。具体的には,電源プラグや変圧器,電源ケーブル,海外対応モデムなどが該当する。こうした製品を提供していると,エンド・ユーザーから海外ローミングの使い方について問い合わせがくることがある。「それなら,いっそプロバイダとして,海外でのインターネット接続サービスまで,当社で一貫して提供すれば良いのではないか」と考え,2000年11月から「ロードウォーリアーアクセス」(サービス開始当初の名称は「ワールドパスポートネット」)という海外専用のインターネット接続サービスを提供してきた。

 変圧器などのロードウォーリア・シリーズ製品は,大手家電量販店や空港の売店に幅広く展開している。「これと同じチャネルでインターネット接続サービスを提供したい」と,2000年のサービス開始当初からずっと考えてきた。そうすれば,他の大手プロバイダとはまったく別のチャネルでサービスを展開できる強みがある。エンド・ユーザーにとっても,海外でインターネット接続するのに必要なアイテムを店頭でまとめて購入できるというメリットがある。

赤羽氏:ただ,2000年当時はアイパス側に「パッケージ化して定額で販売する」のに適した料金ラインアップがなかった。約2年前から定額制の海外ローミング・サービスを企業やプロバイダ向けに卸売りで提供するようになったことで,今回のサービスを実現できた。

「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」はどこで購入できるのか。また,具体的な使い方も教えてほしい。

柳沢氏:ビックカメラやヨドバシカメラ,ヤマダ電機などの大手家電量販店の海外旅行用品売り場やパソコン周辺機器売り場に商品を展開する。それ以外に,空港の売店でも売り出す予定だ。価格はオープンだが,実売で8000円程度になると思う。

 購入後,最初にインターネットに接続してから1カ月間はアイパスの提供する世界160カ国,10万カ所以上のアクセス・ポイントを自由に使えるようになる。1カ月が経過した後,さらに利用期間を延長したい場合は当社のWebサイトから手続きして,新たにクレジット・カードで料金を支払ってもらえばよい。

赤羽氏:購入したUSBメモリーにはアイパスの専用接続ソフトが入っている。この専用ソフトをパソコンにインストールしてから,パッケージに同梱のIDとパスワードを入力すればインターネット接続サービスが利用できる。有線LAN,IEEE802.11b/g,ISDN,アナログ電話回線のほか,欧州ではGSM,日本ではPHSに対応している。専用ソフトのドロップ・ダウン・リストから自分がいる国や都市を選択すると,利用可能なアクセス・ポイントの一覧が表示される仕組みになっている。

売り上げの目標を教えてほしい。また,アイパスにとって,「ロードウォーリアアクセス1ヶ月定額パック」を提供するメリットは何か。

柳沢氏:当初は,月間1000個程度の売り上げを目標としている。

赤羽氏:海外ローミング・サービスをUSBメモリーに詰め込んで売り出すという発想は,アイパスだけでは出てこなかった。当社としては,このパッケージでまったく新しいチャネルが開けるという点に期待している。

 従来,大手プロバイダなどが当社と提携して提供してきた海外ローミング・サービスは従量課金制が主で,ユーザーはプロバイダのWebページからサービスに加入するのが一般的だった。今回のパッケージでは定額制を採用したうえ,家電量販店の店頭に海外ローミング・サービスを“箱詰め”で展開可能だ。ユーザーはローミング・サービスを文字通り簡単に手に取ることができる。その結果,アイパスの知名度の向上や,他の企業やプロバイダへの定額制サービス採用促進ができればよいと考えている。

■変更履歴
公開当初,アイパス ジャパン シニア セールス マネージャー 赤羽 善浩氏の名前を誤って記述しておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/12/22 11:05]