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ソリューションを打ち出していく BI、クラウド、EDIに商機

2008年6月に、NTTコミュニケーションズの副社長から日本情報通信に社長として転じた。さまざまな分野で高い技術力を持っているが、顧客に向けたソリューションとして伝える力には、改善の余地があると自社を分析。ビジネスインテリジェンス(BI)とクラウドコンピューティング、EDI(電子データ交換システム)の三つのソリューションで、法人顧客を開拓していく。

NTTコミュニケーションズの副社長から、2008年年6月に日本情報通信の社長に転身されました。どんな印象を持たれましたか。

 派手ではないが、真面目にこつこつと仕事をこなす企業だということです。50%を出資しているNTTグループと似ている感じを受けました。

2007年度の業績は売上高が397億8600万円、営業利益が1億500万円でした。NTTと日本IBMというIT業界屈指の大企業が合弁で設立した企業としては、物足りない業績ではありませんか。

 そういったご指摘があるのは知っています。もっと大きくなれる力のある企業だと思っています。 経済環境に影響を受ける面がありますが、売上高営業利益率で5%以上を達成できるようになりたいですね。

そのためには何が必要ですか。

 営業的には、法人の新規顧客を開拓することでしょう。そのためには、当社ならではという特徴のあるソリューションが必要です。

 顧客の経営層に直接届くメッセージなっていることが重要です。いろいろなソリューションを実現する力はあるのですが、外部に何ができるのかを提案するのに不得手な面がありました。

具体的にはどういったソリューションに力を入れるのですか。

 クラウドコンピューティングとBI、EDIの三つです。いずれも当社が以前から取り組んできた技術を生かせる分野です。

 技術の言葉としては以前から使ってきたのですが、これからはソリューションとして打ち出していきますよ。

クラウドコンピューティングは、一種の流行語のようになっています。

 ソフトを含めたITの資産を顧客が所有するのではなく、サービスとして利用した分だけを支払う。このパラダイムの変革による衝撃は大きなものです。

 当社はNIを手掛けていますし、さまざまな種類のハードを熟知した技術者がいます。SIの経験がありますから、クラウドコンピューティングの分野で実力を生かせると考えているのです。

米グーグルのような形で、クラウドコンピューティングの世界に参入するのですか。

 一般消費者向けのサービスを展開するつもりはありません。当社が考えているのは、企業向けのクラウドコンピューティングです。

 これには複数の企業にシェアドサービスの形で利用するクラウドと、一つの企業グループ内で利用するプライベートクラウドがあるんです。双方のクラウドに向けたサービスを展開していきます。

 ベースにあるのは、仮想化したサーバーやストレージの上で、ミドルウエアとアプリケーションを動作させる技術です。