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[前編]高まる「データ統合」の重要性 不況時の業務コスト削減に効果

「ビジネスのコスト削減を迫られている企業が今とるべき有効な施策は、データの統合(インテグレーション)だ」。米インフォマティカのソヘイブ・アバシ会長兼CEO(最高経営責任者)はこう指摘する。複数の情報システムに散在しているデータを統合し、ビジネスの状況を可視化できるようにすることで、業務を改善し、コストを減らせるという。

厳しい経済状況の中、企業の経営戦略をどう見ているか。

 多くの企業の経営者にお会いしたり、我々のお客様の取り組みを見ていると、現在の経済状況を乗り切っていくために、各社はおおむね4つの戦略を実践ないし検討していることが分かります。

 まず、単一の市場や経済地域に頼るのではなく、ビジネスをグローバルに展開していくことです。それに関連して、他社を買収・合併し、ビジネスのスケールを拡大する戦略が見受けられます。これが2番目です。

 一例を挙げますと、スペインのサンタンデール銀行は、ラテンアメリカでビジネスを拡大しようという戦略を立てました。その戦略を進めるために、2007年、ブラジルにあるレアル銀行を買収しました。この結果、ブラジルにおける彼らのマーケットシェアは2倍になり、事業収入はこの2年間で60%も増える見込みとなっています。

 二つの積極的な戦略の一方で、会社の存続に影響を与える様々なリスクを軽減しつつ、同時にコストを下げる戦略もとられています。

 スイスのネスレは年間18億ドルものコスト削減をしようと考えました。コスト削減の対象として、購買のやり方に目を向けたところ、60万件ものサプライヤーと取引していることが分かった。しかも、複数のサプライヤーからまったく同じものを買っており、同社のスケールメリットを生かせていなかった。無駄なお金を払っていたことに気付いたネスレはサプライヤーを減らし、計画通りのコスト削減に成功しました。

 どのような戦略をとるにせよ、各種の規制に一つ残らず準拠していくことが欠かせません。コンプライアンス(法令順守)も一つの経営戦略と見るべきでしょう。