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クラウドへの移行を支援 市場は変化の渦中にある

クラウドコンピューティングの利用を考える企業に、さまざまなサービスを提供するSIerとして、2006年に誕生した。既に3000社以上に製品を提供し、2008年には対前年比で売り上げを400パーセント以上伸ばした。クラウド関連で注目のベンチャー企業である。「IBMからハードを引いた存在を目指す」とクリス・バービンCEO(最高経営責任者)は意気軒昂だ。

アピリオはクラウドコンピューティング時代のSIerといわれています。

 当社は、さまざまな企業のIT資産のクラウドへの移行を支援し、あるいはクラウド同士を統合して新たなサービスを生み出す企業です。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の導入を加速させる存在でもあります。

 2006年10月に設立した若い企業ですが、約150人の社員が働いています。既に150社以上にコンサルティングサービスを提供し、3000社以上が当社の製品を利用するようになりました。

ビジネスの状況はどうですか。

 8割がサービスからの売り上げで、残りの2割がプロダクトからになります。2008年には、対前年比で売り上げが400パーセント以上伸びました。サービス事業では、初年度から利益が出ています。

 将来は、これにクラウドソーシングを加えた三本の柱から同じ程度の売り上げを得るようにしていきたいですね。

クラウドソーシングとは?

 将来、企業はすべてのIT資産をクラウド上に移行していきます。当社は現在、人間やソフトウエアで処理しているさまざまなサービスを、クラウドから提供していきたいと考えています。これがクラウドソーシングです。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とSaaSが出会う場所でもあります。

設立3年のベンチャーとしては、かなり意欲的な目標です。

 既存のIT会社の枠組みで当社について判断してほしくないのです。我々は、次世代のSIerとして新たなビジネスを実現します。

 顧客には、IT以外を含めたアウトソーシング、高品質のプロフェッショナルサービス、ソフトウエアを1社で提供するのです。IBMからハードウエアを除いた事業を手掛けると言い換えることもできるでしょう。クラウドの時代には、米セールスフォース・ドットコムや米グーグル、米アマゾン・ドット・コムがハードに代わる存在になるのです。

 IBMは年間に1000億ドル(1ドル=100円換算で約10兆円)くらいの売り上げがあります。その10パーセントくらいを確保できればいいですね(笑)。

製品としては、どのようなものを提供しているのですか。

 一つはクラウドを結びつけるものです。例えば、グーグルとセールスフォースの提供するクラウドを統合して利用できるようにします。セールスフォースとアマゾン、セールスフォースと米国の大手SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のフェースブックを連携させるものもあります。

 2008年11月には、サービス管理の製品を発表しました。リソースに加え稼働率、利用率などを管理するものです。すべてセールスフォースが提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)であるForce.com上で開発しました。

日本ではまだ、クラウドの将来性に対して不安を感じる企業が少なくありません。

 クラウドへの移行はまだ始まったばかりです。完了までに15~20年かかるでしょう。

 現在のIT業界の市場規模は1兆ドル(約100兆円)程度です。企業向けのソフトウエア市場が2000億ドル(約20兆円)で、サービスが4000億ドル(約40兆円)、残りがハードになります。

 1兆ドル市場の70パーセントがSaaSとPaaSによって抜本的な影響を受けるでしょう。