PR
QUNIE(クニエ)代表取締役社長 井上 英也 氏
QUNIE(クニエ)代表取締役社長 井上 英也 氏
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTデータビジネスコンサルティングとザカティーコンサルティングは7月1日に合併し、新会社「クニエ(QUNIE)」として再スタートした(関連記事)。社長に就任した井上英也氏は、「先行きの見えない時代だからこそ、企業は大胆なことにチャレンジできる。コンサルティング会社も大胆に変わらなければならない」と主張する。(聞き手は、目次 康男=日経コンピュータ

2社を合併し社名まで変えた狙いは何か。

 一言で表すなら、新しい時代のコンサルティング会社に変わるためだ。昨年秋からの景気後退を起点に、経営とITの関係が大きく変わろうとしている。ITは特別なものではなく、真の意味で経営と融合した存在になるだろう。

 コンサルティング会社に求められる役割も、当然変わってくる。私たちが目指すのは、経営とITの融合領域に強いコンサルティング会社だ。

 もちろん、一朝一夕で実現できるものではない。これまでの成功体験にしがみつかず、ゼロからコンサルティング会社を創るくらいの意気込みが不可欠だ。だから新会社の社名から、NTTデータやザカティーの冠をはずした。「コンサルティング」会社をイメージできるような文字も入れなかった。

社員にとっては厳しい決断ではなかったか。

 確かにそうだ。しがみつくブランド名がない。社名を言っても、何を生業にしている会社かわからない。初めてのお客様に対しては、自分が何の仕事をしているのかを説明するだけでも大変だろう。

 新社名を社内で公表したとき、社員からは何の反応もなく、ただただ沈黙していた(笑)。「なんだ、その社名は」という声を発したい気持ちを抑えていたかもしれない。

 それでもかまわないと思う。社名は単なる「器(うつわ)」でしかないからだ。新しいコンサルティング会社にするのだから、最初から何かが入っていたり、何が入っているかイメージできる社名である必要はない。器の形や色、中身は私たち一人ひとりが決めることだ。

 知名度がないので、最初のうちは厳しいかもしれない。しかし近い将来、「QUNIE(クニエ)」と言葉をお客様が聞いたときに、「頼れるパートナーのことだね」などと言ってもらえるようになりたい。

「Work to Client」から「Work with Client」へ

コンサルティングの何が新しくなるのか。

 「Work to Client」から「Work with Client」に変わることだ。

 コンサルティングの本質は、触媒や黒子として顧客とともに顧客の新しいビジネスを創出したり、既存のビジネスを加速させることだ。しかし、コンサルティング会社の多くは、いつの間にか商品やサービスを売る「Work to Client」になってしまった。

 IT分野では、特にその傾向が顕著だ。コンサルティングをしているのか、それともシステムを売っているのか分からない。私たち自身、もしかしたら一部ではそうなってしまっていたかもしれない。それでは、新しい時代に対応できない。

 新会社としての活動が本格化するのはこれからだ。当社独自のナレッジと方法論をフル活用して「Work with Client」の精神で顧客と接していく姿を見て、何が新しくなったのかをお客様自身に感じていただきたい。

顧客に訴求したいことは何か。

 「先行きの見えない今だからこそ、大胆なことにチャレンジしよう」ということだ。景気が良いときは、大胆なことをしなくても会社は成長できた。逆に大胆なことをやろうとすると、「時期尚早」などと周囲からの反発もくらうだろう。しかし、今ならできる。

 例えば、経営プロセスや業務プロセスを構造化し、ムダなところは大胆に切り落とす。必要なところには、大胆にリソースを突っ込む。企業の根っこの部分からの再構築は、時間もかかるし周囲の理解が不可欠だが、今はやりやすい環境にある。大胆なことをやってみると状況は変わるものだ。

 私たちが昔の社名を捨て、新会社として新しいスタートを切れたのも、こういう時代だからこそだといえる。景気が上向くまでじっと耐えるのではなく、大胆な行動を今すぐ始めよう。声を大にして、顧客にこのように訴求していきたい。