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受託開発中心の構造を変革 サービス事業を拡大

受託開発では成長に限界があると考え、第三者検証サービスやデータセンター事業などの新規事業を中心に構造の転換を、シーイーシーは進めてきた。厳しい不況のなかでも方針にブレはない。CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)や物流関連のソリューションにも手応えを感じる。開発事業は得意分野への特化を進めつつ、改めて変革路線を徹底する。

受託開発中心の企業体質の変革を進めていらっしゃいます。

 98年くらいからサービスを中心とした受託以外の事業を、意識して伸ばしてきました。今期は500億円の連結売上高のうち267億円を見込んでいます。2004年時点では、409億円の連結売上高の165億円に過ぎませんでした。

 今期は受託開発が全体の55%でサービス関連が45%になると予想していましたが、通期では同じ程度になりそうです。ひょっとしたら、サービス関連の事業が受託開発を逆転するかもしれません。

 成長の原動力になっているのは、第三者検証サービスとデータセンター事業ですね。

第三者検証サービスというのは聞き慣れない言葉です。

 組み込みソフトの出荷前の機能と品質の検証を手掛けたのが始まりでした。今は、赤外線やブルートゥースの間の互換性の検証などにまで広がりました。携帯電話やカーナビなどの組み込みソフトが対象です。2001年ころにはゼロだったものが、今期は47億円強にまで育ちそうです。

 利用者の視点から業務パッケージの品質を評価することもあります。Webのシステムの脆弱性や処理速度も検証している。各種のプログラムのソースコード自体に潜む問題点を、ツールを使って洗い出すようなサービスも考えています。

テストとは違うのですか。

 全然違います。そういった仕事もありますが、利用者の立場に立って検証するのです。監査に近い作業もあります。

 一般にプログラムは、開発者が想定する範囲内でしかテストしません。第三者がかかわることで、全体として正しく動くのかどうかを検証しやすくなるのです。

データセンター事業の中心は何ですか。

 当社のデータセンターに、お客様のシステムをお預かりしています。2002年くらいまでは20億円くらいしかなかったものが、今期は50億円くらいになりそうです。

 中核になるのは東京と神奈川の2カ所のデータセンターです。お客様のニーズに合わせて投資してきて、現在の体制になりました。大阪と大分にも施設はありますが、災害対策、BCPのためのバックアップセンターとしての性格が強いものです。

クラウドコンピューティングへの関心も高まっています。手応えはどうですか。

 クラウドというのかどうか、いずれにしろ所有から利用へというITの流れは間違いなく進んでいくでしょう。その時代に向けての準備は進めるつもりです。

 ただこれはいつになるのか分かりにくい。既存システムがある企業の場合は、移行コストが必要になりますから、お客様も簡単には決断できません。東京と神奈川のデータセンターにまだ余裕がありますから、ここの利用率を高めることを当面は優先します。

 クラウドを念頭に置いたサービスについては、これから検討していくつもりです。