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課金サービスの拡大が利益率を高める

アメブロが高利益率になる理由は。

 アメブロは、月間4億円の売り上げが損益分岐点である。この四半期は、広告による売り上げが約3億円、課金サービスによる売り上げが約1億円あった。最近は特に課金サービスの伸びが急激だ。近くアメブロの全売り上げに占める課金サービスの割合は、半分かそれ以上になるだろう。課金サービスは売り上げが開発・維持費を越えると大半が利益になるため、同サービスが拡大すればするほど利益率は高くなる。

 課金サービスの7~8割は、ゲームをしたり友人などと会話したりできる仮想空間サービス「Ameba Pigg(アメーバピグ)」が稼いでいる。そのため、アメーバピグをいかに拡大するかが重要だ。2009年2月に始めたばかりのサービスだが、10月末時点で利用者数は140万人を越えた。今も、月間30万人のペースで伸びている。芸能人など著名人との提携を進め、メディアへの露出を増やしたことも奏効した。

図●アメーバピグの新機能「ペット機能」の画面例
ネット上でペットが飼える
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 10月28日からは女性向けにペットを飼える「ペット機能」を追加し、今後は男性向けに釣りゲームを投入するなどしてコンテンツを強化する()。モバイル向けサービスはアバターの動きといった表現力で問題を抱えている。だが成長軌道にさえ乗れば、モバイル向けサービスのほうが瞬発力に優れているだけに、今後のさらなる成長をけん引すると有望視している。

釣りゲー巡るグリーのDeNA提訴は「抑止効果あり」

釣りゲームなどを開発するグリーが、ディー・エヌ・エー(DeNA)が提供する携帯電話向けに釣りゲームが酷似しているとして、提供の差し止めと損害賠償を求めている。釣りゲームはタイミングが悪くはないか。

 まずはPC向けに提供するので問題はない。これだけグリーの釣りゲームが流行っているのだから、日本中でたくさんの技術者が「釣り」をテーマにしたサービスを考え開発していたことだろう。そうした現場の技術者たちの多くが、「グリー、DeNAを提訴」のニュースを見て、プラグラミングの手を止めたと想像する。模倣に対する、ある種の抑止効果はあったと見ている。

ただ、オープンなインターネットサービスは、真似し真似されながら発展してきた一面を否定できない。

 そういう見方があることは理解できる。ケンカをしすぎるのもどうかとは思っている。

ゲームは流行り廃りのサイクルが早い。利用者の好みも様々だ。大量にゲームを提供するために、例えば、アメーバピグの開発プラットフォームを開放するなどの計画はあるか。

 友人同士で遊ぶゲームなどの「ソーシャルアプリケーション」を開発するために、その開発環境を外部に開放し開発者を募る動きは活発だ。そこに参入すること自体は有望だと思う。実際、ミクシィ、DeNAに続き、「アメブロもやらないのか」という声がある。