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若者にお酒の楽しさ訴求,毎日開催のWeb飲み会

第1回「日経ネットマーケティング イノベーション・アワード」の優秀賞を受賞したサントリー酒類のWebサイト「ほろよい.com」。同プロジェクトを担当するスピリッツ事業部の高橋氏と宣伝部の小浦氏に、立ち上げの経緯や現状、成功要因などを聞いた。

ほろよい.comでは、会員がアバター(ネット上の分身)を使ってコミュニケーションしながら「Web飲み会」などに参加できる。開設の経緯は。

高橋 「ほろよい」(お酒)は開発に2年をかけた、そのまま飲めるチューハイなどのRTD(Ready to Drink)の製品。若い人のお酒離れがいわれる中では、若い人たちの入り口となるカテゴリーになる。社内のミッションは、若い人たちにお酒の楽しさ、おいしさをしっかり伝える新製品を作ることだった。

 そうして調査をすると、従来であればお酒を飲む時間に若い人がやっているのがネットだった。誰かとチャットするなど、つながりながら過ごしていた。そこで、そのつながりの場を提供したいと考えた。ほろよいはその傍らにあるといった設定になる。

小浦 若い人は、どこかつながりたいという欲求があって、そのつながりを大事にするのが、ほろよい.com。お酒ありきではないが、お酒を飲む場は好き。ただ、自分の家でお酒が必要ではない。こうした若い人の生活の中に入り込み、お酒の楽しみを伝えることがミッションになった。

どんな体制でサイトを開発したのか。

高橋 商品が生まれるまで2年で、それにプラス1年かかったが、商品が若者向けなら(開発も)若者チームでやろうとなった。

小浦 商品開発からチーム体制を敷いていてコンセプトを理解している。上司が分からない世界だから「どうしたらいいか」と任せてくれたのが大きかった。そこを思い切ってやったのがよかった。

高橋 ほろよい.comについては「面と向かっていないのに、お酒を楽しむのか・・・」「想像がつかない」などが社内の反応。「合コンの世界です」と言っても、きょとんとされることが多かった。

サイト開発で留意したことは。

小浦 配慮したのは、アバターを使うと言っても、お酒を飲むのは大人で“アナログな人”もいるということ。そこでシンプルにするのが大事だと思った。面倒と思うと、すぐに離れてしまう。会員登録の部分も含めて凝りすぎないようにした。登録ではアンケート項目にいろいろ盛り込みがちだが、(交流する上で)必要なもの以外は排除。考えずに気軽に入ってもらえるようにした。会話(チャット)も10文字ぐらいのテキストを打つだけの簡単なものにした。

高橋 ゆるーい感じを作りたかった。

小浦 それが功を奏して、お客さんの中から「乾杯のときには(集まって)円を作ろう」「一列に並ぼう」「おそろいのアバターにしよう」といったように、独自の楽しみ方が生まれてきた。沖縄、北海道、海外の人も同時に飲み会に参加できるのは画期的だと思う。それに「mixi」内にコミュニティも生まれるなど、思わぬ効果も生まれた。