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写真1●Sony Ericsson Mobile Communications UX Creative Design Center Head of Creative Conceptの黒住吉郎氏
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 日スウェーデン合弁のSony Ericsson Mobile Communications(SEMC)は2009年11月18日,「Web 2.0 Expo New York 2009」で開発中のAndroid携帯「Xperia X10」を披露した(関連記事)。同時に開発環境「WebSDK」を公開(関連記事)。WebデザイナーからJava開発者まで幅広い層に向けて,アプリケーション開発への参加を呼びかけた。これまでの端末や開発環境との違いはどこにあるのか。同社UX Creative Design Center Head of Creative Conceptの黒住吉郎氏(写真1)に,Xperia X10とWebSDKの設計思想を聞いた。
(聞き手は高橋 秀和=ITpro)

Xperia X10のユーザー・エクスペリエンス(UX)設計のコンセプトは。

 大きく三つある。「リッチ・グラフィカル・ユーザー・インタフェース」「シグネチャ・アプリケーション」「サービス・インテグレーション」だ。これら3要素を備えるUXを,我々はnexusとしてブランド化していく。nexusはXperia X10だけのコンセプトではない。

 まずリッチ・グラフィカル・ユーザー・インタフェースは,ユーザーに統一感のあるUIフレームワークを提供することを指している。Android標準のUIに加えて,3D描画などを用いたリッチなUIを組み込んでいく。例えばSEMCのアプリケーションでは,Android標準のOpenGL ES 1.0ではなく2.0を使う。もちろんAndroidのエコシステムを壊さないように,Googleと協議しながら事を進めている。

 シグネチャ・アプリケーションは「顔となる,代表的なアプリケーション」とでも訳せるだろうか。X10の標準アプリケーションである「Mediascape」と「Timescape」がこれに相当する。SEMC自身の魅力的なシグネチャ・アプリケーションと,その機能と連携したアプリケーション開発を促進することで,継続的な機能拡張が可能なプラットフォームに育てたい。

 サービス・インテグレーションは,SEMC1社だけでは応えられないユーザー・ニーズに対応するための策だ。FacebookやTwitterなど他社サービスとの連携に積極的に取り組む。X10はネットワーク側にあるデータをRSSで取得して表示する利用シーンが多い。このコンセプトがあるため,Xperia X10をクライアント・ソフトとして見たとき,これまでになくシンクライアントに近い実装になっている。

nexusブランドはXperia X10だけのものなのか。

 そうではない。nexusの3要件を満たせるのであれば,特にプラットフォームにこだわらない。nexusはあくまでUXのブランド。まずはAndroidベースの商品で展開し,今後はSEMCの製品ポートフォリオにあるSymbian OS,Windows Mobile,Sony Ericsson独自のOSEなどを採用する製品にも,nexusブランドを広げていく。