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関連情報を表示するメビウスの輪のような「Infinite button」とは何か。

写真2●氏名の横に出ているリング状のアイコンが「Infinite button」
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 継続的に常に何かとつながっていることを示すボタンだ(写真2)。例えば誰かとメールをやり取りしているときに,相手のFacebookデータが気になったとする。iPhoneならメールを閉じて別のアプリケーションを起動することになる。

 技術的には,情報にメタデータを付けて関連付ける。メタデータとしてソニーグループの一員である米Gracenoteのデータベースを使う,端末側で動的に付ける,といった仕組みを持っている。その試みの一つがカメラ。Contacts(アドレス帳)に顔写真が付いているのであれば,顔認識機能で写真に氏名をメタデータとして付与できる。メタデータをサービス側に投げると,さらにメタデータが降ってくる。

Infinite buttonのマークはXperia X10のティザー・サイトで全面に出ていた。

 Infiniteの思想はnexusの根底に流れるものだ。Infinite buttonだけではない。ハードウエアとソフトウエアの境をなくして,両者のつながりを追求する思想でもある。

写真3●背面を曲線的なデザインにして“流れ”を演出
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 例えばXperia X10の背面は,わずかに波状の曲線をつけている(写真3)。正面から見ても直線ではなく,一部で横方向にふくらませている。なるべく直線部分を作らないようにした。

 一方で,前面のディスプレイだけは完全な平面としてデザインした。アプリケーションの描画が,表面張力で画面上にうっすらと盛り上がる液体のような立体感を持つ。そんな効果を期待している。ソフトウエアは元来無機質なものだが,有機的に画面から飛びだしてくるような印象をユーザーに感じてほしい。

ベータ版を公開したWebSDKについて聞きたい。デザイナーでもアプリケーションを開発できるというが,具体的にどのような知識が必要なのか。

 Flash Builder,CSS3,HTMLなどを扱える程度のスキルがあれば誰でもできる。私は開発者ではなくデザイナーだが,その立場から言えば夢のような環境だ。WebSDK以前のアプリケーション開発者の数を仮に数千人とすると,WebSDKの登場で潜在的な開発者の数は2けた増えるだろう。

 もちろんこれまでのモバイル・アプリケーション開発の経験が生きるように,Java開発者を意識してSDKを設計している。既にAndroidのアプリケーションを開発した経験がある開発者であれば,使いやすいAndroid開発環境として扱える。

対象となるのはAndroidおよびSymbianということだが,それ以外のプラットフォームへの対応は。

 対象とするプラットフォームは徐々に増やす。nexusブランドと同様に,Symbian OS,Windows Mobile,Sony Ericsson独自のOSEなどにも対応したいと考えている。

 開発者にとって,アプリケーションがどのくらいの端末で動作できるのかは重要な判断指標だ。実行環境の母数が多いほど,WebSDKによる開発に乗りやすくなる。エコシステムは勝手にでき上がるものではない。