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 米マイクロソフトが、運用管理分野の製品開発に力を注いでいる。2009年には、仮想化ソフト「Hyper-V」や運用管理ツール「System Center」の機能を相次いで強化した。同分野を担当するブラッド・アンダーソン コーポレートバイスプレジデントは、「クラウドの運用管理技術においても他社を大きく引き離している自信がある」と話す。今後の展開などについて聞いた。(聞き手は吉田 洋平=日経コンピュータ)

運用管理ソフト事業は伸びているのか。

 運用管理ソフトは、当社の10億ドル(約1000億円)規模のビジネスとしては最も新しい分野だ。当社の売り上げはここ1年で31%伸びている。競合他社は年率で売り上げを減らすなど競争は激しいが、今後も大きく成長する分野だとみている。引き続き、積極的に投資する。

 グローバルではこの1年に、Windows Serverを購入した顧客企業の半数が、当社の運用管理ソフト「System Center」を購入している。多くの企業が「サーバーをしっかりと管理すれば運用コストが下がり、ダウンタイムも減る」ということを認識し始めている。その状況下で顧客がSystem Centerが選んでいるということは、同製品がWindowsとWindowsアプリケーションを管理する最良の製品であることに顧客が気づいたからだ。

System Centerにおいて、特に注力している機能は何か。

 クラウドコンピューティングへの対応だ。具体的には、パブリッククラウドでの利用をゴールに設定したうえで、その過程で発生する企業内システムの仮想化や、プライベートクラウドとしての利用を含めた運用管理をサポートする機能の強化を進めている。

 企業内システムの仮想化に対応する機能強化としては2009年9月に、Windows Server 2008 R2が標準で搭載する仮想化ソフト「Hyper-V 2.0」に、ライブマイグレーションの機能を追加した。これにより、アプリケーションの動作を止めずに仮想マシンを別の物理サーバーに移動できるようになった。

 プライベートクラウドへの対応では、複数社の製品を一元的に管理できなければならない。2009年秋に発売したSystem Centerシリーズの稼働監視用ソフト「Operations Manager 2007 R2」において、LinuxやSolaris、HP-UX、AIXなどをモニタリングできるようにしている。これは、当社としては初めてWindows以外のOSを管理できるようにした製品だ。

 2010年中には、「System Center Online」の開始を予定している。System Centerの機能をパブリッククラウドのサービスとして提供する。例えば、デスクトップパソコンを管理するためにサーバーなどを用意しなくてもよい「System Center Online Desktop Manager」を計画している。利用者のデスクトップパソコンにインストール済みのWindows Updateのエージェント機能を利用するため、管理用の設定も1時間ほどで終わる。