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 1998年の創業以来、携帯電話向けWebサイトやアプリの構築・運用、広告などを手掛けるサイバード。これまで多くのiモード公式サイトやiアプリを開発しており、iPhone・Androidのスマートフォンアプリにも積極的に取り組んでいる。「常に通信事業者と歩みを共にしたい」という同社は、2010年12月にオープンしたiアプリ版ドコモマーケットにもいち早く参入し、占いアプリの「細木数子六星占術」やパチンコ・パチスロ向けの「収支管理」などを提供している。
 これらアプリの開発担当である鈴木伸明氏と吉田篤史氏、マーケティング担当の廣瀬聖子氏、上席執行役員の三浦日出樹氏に、iアプリ版ドコモマーケットの魅力と課題を聞いた。三浦氏によれば、iアプリ版ドコモマーケットは、従来型のモバイルサイトと、今後拡大するであろうスマートフォンのアプリ市場という二つの市場の中間に位置するという。新サービスの投入タイミングとして絶好だったと語った。

(聞き手は小越 建典=アバンギャルド)


「細木数子六星占術」「収支管理」における新たな試みや仕組みを教えてください。

写真●サイバード コンテンツ事業本部第1BUシステムエンジニアの鈴木伸明氏(「細木数子六星占術」担当)
写真●サイバード コンテンツ事業本部第1BUシステムエンジニアの鈴木伸明氏(「細木数子六星占術」担当)

鈴木氏:「細木数子六星占術」は、以前からiモード公式サイトとしてもサービスを提供していました。iアプリ版も機能や内容に大きな差はありません。

 iアプリ版では、従来のサイトではできなかったドコモポイントでの料金精算に対応しています。月額課金などのキャリア決済を利用したことがない、新しいユーザーにリーチできます。また、全体を「金運」「恋愛」「仕事」「総合」「相性総合」の5本に分けているのが、モバイルサイトとの大きな相違点です。数千億円分が眠っているといわれるドコモポイントの巨大な資源を活かそうと、コンテンツを細分化することで単価を下げました。

吉田氏:「収支管理」は、今回iアプリとして提供するのが初めてです。同じようなサービスは以前からありましたが、パチンコ・パチスロメーカーの公式サイトなどで提供される有料コンテンツが主流でした。

 iアプリ版ドコモマーケットでは、サイバードから無料アプリをリリースしています。より多くのユーザーを取り込んでメーカーのサイトなどへ送客する、広告モデルが可能になりました。

収益を考えた場合、iアプリ版ドコモマーケットにはどんなメリットがありますか。

写真●サイバード 上席執行役員・コンテンツ事業本部事業本部長 三浦日出樹氏
写真●サイバード 上席執行役員・コンテンツ事業本部事業本部長 三浦日出樹氏

三浦氏:まず「細木数子六星占術」のように、ドコモポイントでの課金ができることでしょう。ユーザーからみると、直接的には金銭的な負担がありませんから、ユーザーがサービスを使い始める際のハードルを下げられます。

 また、App StoreやAndroidマーケットと同様に、ユーザーレビューが公開される仕組みができたのも大きいと考えています。良いことも悪いことも明らかになる厳しいシステムですが、本当の意味でユーザーと向き合ったサービスを提供できます。

吉田氏:すばやくバージョンアップできるのも、大きなメリットだと思います。iモード公式サイトや従来のiアプリと比べ、アプリを導入する際の審査時間が短くなりました。公式には2週間とアナウンスされていますが、もっと短縮されているのではないでしょうか。

写真●サイバード コンテンツ事業本部マーケティング部モバイルプラットフォーム戦略グループ・マネージャーの廣瀬聖子氏
写真●サイバード コンテンツ事業本部マーケティング部モバイルプラットフォーム戦略グループ・マネージャーの廣瀬聖子氏

廣瀬氏:それに、5000万人近いユーザーがいる市場は、やはり魅力的です。スマートフォンが注目されている昨今ですが、端末の台数から見るとまだまだマーケットの規模はiモードの方が大きいのです。

三浦氏:このように、iアプリ版ドコモマーケットには、巨大な市場とドコモポイントの資源、スマートフォン的な優れた仕組みが並存しています。ケータイからスマートフォンへ徐々にシフトするモバイルコンテンツ市場で、収益を確保しながら次のステップへ進むには最適なツールだと考えています。利益を見込んでいるのはもちろんですが、社内にノウハウを蓄積する意味でも、iアプリ版ドコモマーケットは大きな意義があるのです。

 当社が手がけてきたiモード公式サイトや従来のiアプリには、ユーザーの評価が集まるような仕組みはありませんでした。そのため、長年にわたる経験を基に、私たち自身の判断でサービスを改善するしかなく、すばやくバージョンアップできる体制もできていなかったのです。

iアプリ版ドコモマーケットへの要望などはありますか。

写真●サイバード コンテンツ事業本部第2BUディレクターの吉田篤史氏(「収支管理」担当)
写真●サイバード コンテンツ事業本部第2BUディレクターの吉田篤史氏(「収支管理」担当)

三浦氏:当社ではサービスの契約者数を維持・増加するため、日ごろからサイトの精緻なログ解析を実施しています。iアプリ版ドコモマーケットでログ解析はできないのですが、ページの遷移などユーザーの動きが把握できればいいと考えています。

吉田氏:現状では、デフォルトのアプリ表示順位が何を基準に決定しているかが不明確です。表示順位を上げてダウンロード数を伸ばすための対策が打ちにくい状況にあります。

三浦氏:例えば、ダウンロード直前で離脱するユーザーが多いと分かれば、紹介文を改善するなどの対策を講じることができます。改善ポイントが見えやすい仕組みを作れば、NTTドコモとアプリ提供者は、今以上にWin-Winの関係を築けるでしょう。