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 Sony Ericsson Mobile CommunicationsからSony Mobile Communicationsへと変わり、“初”出展となったMobile World Congress 2012。同社はこのタイミングで「Xperia P」と「Xperia U」を発表した(関連記事)。ソニーの100%子会社となった同社は今後どう変わっていくのか。ユーザーエクスペリエンスおよび商品プランニングを統括する同社Vice President、Creative Directorの黒住吉郎氏と、Xperia Pの商品企画を担当したProduct Planner/Concept Producerの加藤雄一氏に聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=ITpro


(黒住氏は)米国のシリコンバレーを拠点にしてユーザーエクスペリエンスや商品プランニングを統括しているが、その理由は。

Sony Mobile Communications、Vice President、Creative Director、Head of UX Product Planning、UX Creative Design & Planning(“UXC&P”)の黒住吉郎氏(左)、Xperia Pの商品企画を担当したProduct Planner/Concept Producer、Product Planning Lund、Portfolio and Product Managementの加藤雄一氏(右)
Sony Mobile Communications、Vice President、Creative Director、Head of UX Product Planning、UX Creative Design & Planning(“UXC&P”)の黒住吉郎氏(左)、Xperia Pの商品企画を担当したProduct Planner/Concept Producer、Product Planning Lund、Portfolio and Product Managementの加藤雄一氏(右)

黒住氏:昨年の6月まではスウェーデンのルンドにいたが、米国におけるビジネスを強化する目的で米国に移り、シリコンバレーを拠点にしている。その成果の一つとして、今年1月の「2012 International CES」でLTE対応の「Xperia ion」を米AT&Tと共同発表した(関連記事)。

 スマートフォンの市場は米国が最も進んでいる。Sony Ericsson Mobile Communications(以下ソニー・エリクソン)時代はスウェーデンのルンドを拠点にしていることもあって、欧州に強い会社だった。それ自体はネガティブなことではなく、スマートフォンが出てくるまではむしろベネフィットのあることであり、そもそも携帯ビジネスは欧州が中心だと考えられていた。

 だが、米アップルのiPhoneが出てその流れが一気に変わった。さらに米グーグルからAndroidが登場し、米マイクロソフトも参入するなど、携帯電話の新しいモメンタム、トレンドは米国からスタートするようになった。

 それは端末だけではなく、ネットワーク技術もそうだ。LTEに関しては欧州ではなく米国が中心。今年は“LTEフィーバー”の年だが、それは昨年の2011 International CESから始まっている。T-Mobileが4G(編集部注:海外ではLTEは一般に「4G」と呼ばれ、日本のように「3.9G」とは呼ばない)をうたいはじめ、それに追従するようにベライゾン(Verizon)、AT&T、スプリント(Sprint)が「4G、4G」と言い始めた。

 ソニーグループとしてスマートフォン戦略は最重要戦略と考えており、そうであればがっちりと米国市場でビジネスをしよう、ということで私自身が物理的にシリコンバレーに身を置くことにした。ソニーの100%子会社になって、今後はソニーとの連携をさらに強めなければならないこともあり、これまでより東京で過ごす時間も長くなってくると思う。