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 モバイル端末向けBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを手掛ける豪イエローフィンは2012年3月末、京セラ丸善システムインテグレーションを通じて日本でiPhone向けBIツールを提供する。来日したイエローフィンのグレン・ラビーCEO(最高経営責任者)は「『モバイルBI』でナンバーワンを目指す」と語る。

(聞き手は山端宏実=日経情報ストラテジー

モバイル端末向けBIツールの市場規模は。

 ここ1年はモバイル関連の案件ばかりで、市場が急速に拡大していると感じる。日本では案件の7~8割にモバイルの要素が入っている。米アップルのタブレット端末「iPad」の企業導入が急速に広がっており、それに応じてiPad向けのBIツールも充実してきている。

豪イエローフィンのグレン・ラビーCEO
豪イエローフィンのグレン・ラビーCEO

 当社の製品を使っている日本企業は80社超ある。製造や小売り、出版、医療、IT(情報技術)、自治体など業種に偏りはない。当社の売り上げは世界で1000万米ドル(約8億3000万円)ほどだ。本社を置くオーストラリアが6割を占め、4割がそれ以外だ。日本には2007年夏に参入し、毎年売り上げで倍々成長を続けている。

 日本ではこれまで企業の一部門が数十人規模で導入するケースが多かったが、今では企業全体で数百人規模で採用する事例も出始めている。日本では1000ユーザーが導入規模として最も大きい。

イエローフィン製品の特徴は。

 パソコンで作成したレポートをiPhoneやiPadなど端末が変わっても違和感なく見れることだ。モバイル端末ごとに追加で開発する手間は不要だ。

 日本では2012年3月末に、京セラ丸善システムインテグレーションを通じてiPhone向けのBIツールを提供する。既にiPad版は2011年12月に提供済みだ。OSにアンドロイドを搭載したスマートフォンへの対応も進めており、2012年6月中旬には提供できる見込みだ。

 最近力を入れているのがコラボレーション機能の強化だ。コメントやメール機能を加えて、ユーザーが素早く情報をやり取りできるようにしている。市場環境の変化はめまぐるしい。正しい判断をするために、経営者や営業担当者が刻々と変わる新鮮な情報をすぐに得たいと考えている。

 例えば営業担当者であれば、商談前やその最中に顧客の購入履歴などを参照している。「何カ月前に製品を購入したのか」「その時いくらで販売したのか」「どのくらい値引きしたのか」などの情報を見ることで商談に生かしている。

 2011年11月には価格体系を変えた。これまで3ライセンスで150万円からだった価格を、3ライセンスで50万円からに下げた。これにより中堅企業の一部門からの問い合わせが増えた。部門内の予算で買える点が受けているようだ。

今後の目標は。

 「モバイルBI」でナンバーワンの地位を築きたい。日本では2012年夏をメドに、導入企業数を100社まで伸ばしたいと考えている。