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 NTTドコモは2012年4月6日、韓国Samsung Electronicsの約5.3インチのディスプレイを備えるスマートフォン「docomo NEXT Series GALAXY Note SC-05D」の販売を開始した(関連記事)。指によるタッチパネル操作だけでなく、専用スタイラス「Sペン」による手書き入力に対応しているのが特徴だ。先行して売られている海外では、累計で500万台以上を販売するヒット商品になっている。NTTドコモの担当者であるプロダクト部 第一商品企画担当課長の長坂満氏と同第一商品企画担当の後藤充宏氏に、GALAXY Note SC-05Dの日本における位置付けなどを聞いた。

(聞き手は、大谷 晃司=ITpro


海外では既に昨年から販売されている。日本での販売がこの時期になった理由は。

NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当課長の長坂満氏(右)と第一商品企画担当の後藤充宏氏
NTTドコモ プロダクト部 第一商品企画担当課長の長坂満氏(右)と第一商品企画担当の後藤充宏氏

長坂氏:日本市場はもともとフィーチャーフォンの市場が発達しており、スマートフォン市場の立ち上がりが遅かった。ただ昨年の下期から、多くの方がスマートフォンを購入するようになり、市場が拡大し始めた。

 GALAXY Noteは、スマートフォンでもタブレットでもないという位置付けの製品で、さらにペン入力という特徴が加わっている。日本の市場環境からすると、スマートフォンとタブレットの両方の良さが、まだユーザーに十分に浸透しているとは言えず、そのなかでの新コンセプト製品の販売に躊躇(ちゅうちょ)していたところはある。とはいえ、ずっと待つわけにもいかない。まずは市場に投入してみようと判断した。それに加えてグローバルでの売れ行きも参考にしたうえで、時期を決定した。

 LTEの導入期にかぶっていたことも、この時期になった理由の一つだ。新コンセプトの製品は、高速な通信と組み合わせて、快適な環境で使えるようにするべきだろうという考えがあった。

日本ならでは、という点ではワンセグにも対応している。

長坂氏:ワンセグ対応については大きな開発インパクトではなかった。「GALAXY S II LTE SC-03D」では、これまでGALAXYシリーズでは対応していたワンセグ機能を省いたが、ユーザーから「なぜワンセグが無くなったんだ」といった声が上がった。GALAXY Noteは「ワンセグがなければ絶対駄目」といった商品ではないが、日本市場において正常進化の位置付けになるように、きちんと反映させたうえで出していこうとの結論になった。

後藤氏:ワンセグを入れたから何台多く売れるということではなく、「無い」ということで選択から落とされるリスクをなくそう、といった流れだ。

フィーチャーフォンからの買い替えを想定しているのか。

長坂氏:フィーチャーフォンからの買い替えももちろんある。これまで使っていた端末よりも大きなディスプレイで見やすいといった点を評価してくれるユーザーも想定している。一方で、GALAXY Noteは新しい使い方を訴求していく製品。今年はGALAXY Sや初代Xperiaが出てから2年になる。既にスマートフォンのことを理解しているユーザーに対しても、新しい使い方が訴求できると思っている。

後藤氏:今スマートフォンは多くの機種があるにもかかわらず、機能的な差分はありつつも「全部入り」に寄ってきている感がある。明確に「ここが違いますよ」という個性を出せているかというと、ユーザーによっては「分からない」状況になっている可能性がある。そうしたとき、このサイズやほかにはないペン機能で興味を持ってもらえると思っている。

GALAXY Noteを通話で使うことは最初から想定していたのか。

後藤氏:基本的には電話の機能ありきで考えていた。この程度のサイズなら片手で持てる。重さも180gだ。タブレットカテゴリーではなくスマートフォンで出した。現状NTTドコモでは、7インチはタブレットカテゴリーになるが、5.5インチや6インチになると商品性によって変わってくる。

長坂氏:個人的な定義だが、手に持って耳に当てて会話できるのは「フォン」。タブレットだとちょっと難しい。