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 チームスピリットと日本技芸は2012年10月16日、両社の業務アプリケーションの機能連携を発表した(関連記事)。チームスピリットが提供する人材管理サービス「チームスピリット」と、日本技芸が提供するスケジュール管理サービス「rakumo ソーシャルスケジューラー」は、いずれも米セールスフォース・ドットコムのPaaS「Force.com」を利用して構築されたサービスだ。機能連携にいたった経緯や背景を、チームスピリット 代表取締役の荻島 浩司氏、同取締役の増山 秀信氏、日本技芸 代表取締役社長の御手洗 大祐氏に聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=ITpro


チームスピリット 代表取締役の荻島 浩司氏(中)、同取締役の増山 秀信氏(左)、日本技芸 代表取締役社長の御手洗 大祐氏(右)
チームスピリット 代表取締役の荻島 浩司氏(中)、同取締役の増山 秀信氏(左)、日本技芸 代表取締役社長の御手洗 大祐氏(右)

連携に至るまでの経緯は。

日本技芸 御手洗氏:日本技芸はもともとはGoogle Apps上に業務アプリケーションを構築し、それをSaaSとして提供するビジネスを展開していた。

 様々なプラットフォームへの転換機会を探っているなかで、米セールスフォース・ドットコム(以下セールスフォース)と話をした際、お互い目指すビジョンが一致していたこともあり、昨年12月、資本を含めた提携を実施し、セールスフォースのプラットフォームでサービスを展開していくことになった。そして8月20日にForce.com版のソーシャルスケジューラー「rakumo ソーシャルスケジューラー」(以下rakumo)を発表した(関連記事)。

 1カ月程度で7社の導入が進んでおり、当初の想定よりも伸びている。そこでクラウドを使った際の業務イメージをもっとユーザー企業に理解してもらえるように、提携の範囲を広げることを考えていた。業務システムについて、昔SOA(Service-Oriented Architecture)でやりたかったことを、WebサービスAPIでうまく実現できることを実証していくことを目的に、チームスピリットの「チームスピリット」(以下カッコなしは社名、カッコ付きはサービス名、関連記事)との連携を今回実現した。

チームスピリット 荻島氏:従来ERP(統合基幹業務システム)パッケージなどを使いシステムインテグレータ(SIer)がカバーしていたような分野を、Force.comというプラットフォームで実現できるようになった。営業系のサービスにセールスフォースの仕組み、バックオフィス系は我々の仕組みを使えば、基本的には従来SIerがカバーしていたような業務システムの領域もSaaSでカバーできる。

 こうした考えや背景があるなかで、「チームスピリット」は業務システムとして、勤怠管理、シフト管理、工数管理、経費精算、日報などの機能を提供しているが、ちょうどカレンダーが足りなかった。日本技芸のrakumoと連携することで足りない部分を補完できる。これが連携の一番の目的だ。

 お互いセールスフォースの出資を受けていることもあり、Force.comネイティブのアプリベンダーとしても面識があった。そこで「何かやりませんか」というミーティングを9月末に持ち、その翌週には既に連携ができていた。

足りない部分を補完するとき、お互いForce.com上のサービスだから連携しやすかった。

チームスピリット 荻島氏:そういうことです。

 今回は2社のサービスの連携だが、是非ほかにも広げていきたい。例えば「チームスピリット」が持つ作業時間のデータをの原価管理に結びつけたい、といったとき、そういうアプリケーションはForce.com上で開発できるし、会計システムと連携することもできる。パフォーマンス管理であればセールスフォースの「Work.com」(関連記事)との連携も考えられる。Force.comをベースにしたアプリベンダーのエコシステムがどんどん広がる可能性がある。