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 髙田明社長の強い個性とブランド力で事業を牽引し、通販業界で異彩を放つジャパネットたかた。しかし、テレビなど「デジ物」市場の構造的不振の影響を受け、2年連続の減収に見舞われた。独自のメディアミックス展開でネット通販大手に対抗しつつ、どのように事業構造を変えていくのか。ITを活用し国内市場で勝ち残りを目指す髙田社長にその戦略を聞いた。

(聞き手は木村 岳史=日経コンピュータ 編集委員)

2012年12月期も2年連続で減収だそうですね。

1971年に大阪経済大学卒業後、機械メーカーに就職。74年に父親が経営する地元のカメラ店へ入社。78年に佐世保市三川内へ店舗を出店し、86年に「たかた」として分離独立。99年に社名を「ジャパネットたかた」に変更。90年のNBCラジオでの通販番組を機に通販事業を全国に広げ、その後テレビ、チラシやカタログなどの紙媒体、インターネットなどでも展開する。1948年生まれの64歳。(写真:諸石 信)

 300億円ぐらいの減収です。これは当然の成り行きです。今、家電、特にテレビが大変な状況にあります。家電は構造不況で、10年ぐらい続くと思っています。

 もちろん、このままでよいわけはないので、エコポイント制度が終わったのを機に、我々は方向転換を図ることにしました。まずは体質強化。「2013年の決算で過去最高益を出す」と宣言しました。最高益は2010年12月期の136億円ですが、それを超えようというわけです。

 そうした目標を掲げる以上、私自身の覚悟も要りますから、「達成できなかったら社長を辞める」とも宣言しています。

本社のある長崎県佐世保市から東京にネット通販やCS放送の部隊を移しました。

 世の中の動きが一段と速くなり、商品も今日売れたものが明日売れる保証はありません。価格も変わります。そんな状況ですから商品情報の入手で遅れを取る可能性があります。しかも1日の差が1年の遅れになりかねません。そこで東京にもオフィスを開設し、まずはバイヤーを移すことにしたのです。

 ネット通販を移したのは、ITの世界はどんどん広がっていくので、もっと人材を確保したいからです。東京ではキャリア採用を実施していて、半年でCS放送の担当も含め40~50人を採用しました。さらに採用する予定です。

 では、なぜ佐世保に大きな放送スタジオがあるのに、CS放送の専門チャンネルを移すか。狙いは社内競争です。やはり社内仲良しだけではダメで、互いに切磋琢磨する競争を持ち込まないと、意識改革はできません。東京は若手に任せます。