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 1000社以上のインドIT企業が加盟する業界団体NASSCOM(全国ソフトウェア・サービス企業協会)会長のソーム・ミッタル氏は、「インドのIT企業は変わりつつある」と語る。英語圏が中心だった取引相手国は非英語圏に広がり、業種も多様化している。技術領域においては、デジタル関連に注力しているという。

 世界中のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やオフショア開発を請負ってきたことで、豊富な経験とノウハウを積んだインドIT産業は、企業のイノベーションを支援する存在へと脱皮を図っている。

(聞き手は岡部 一詩=日経コンピュータ

インドICT産業におけるトレンドは。

写真●インドNASSCOM(全国ソフトウェア・サービス企業協会)会長のソーム・ミッタル氏
写真●インドNASSCOM(全国ソフトウェア・サービス企業協会)会長のソーム・ミッタル氏
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 モバイル、インターネット、ソーシャル、アナリティクス、そしてクラウドといった“デジタル”関連領域が、世界中に新しい変化をもたらしている。技術分野においても従来型のITにとどまらず、いわゆるコンシューマ・テクノロジーが企業にとっての大きな関心事になってきた。多くの人々がスマートフォンを持ち、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用しているからだ。

 企業内においても変化を引き起こしている。今までITマネジャーが決断していたことを、ビジネスマネジャーやマーケティングマネジャーが肩代わりするといったシフトが始まっている。マーケティングマネジャーは、顧客動向に関するより多くの情報を得ているからだ。こうした情報をいかに企業の意思決定に活用できるかといった視点が、ますます重要になってくる。

 こうした領域は、インドのIT企業が現在、非常に力を入れている分野の一つだ。ソーシャルやモバイル、アナリティクスといった技術を、いかにエンタープライズ向けに提供するか、より多くの時間を費やして知恵を絞っている。