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 グローバル企業では、人材確保や従業員の管理のためにどのようにITを活用しているのか。米アメリカン・エキスプレスで人事採用プロセスの刷新を手がけた経験を持ち、現在、米オラクルに移り大手企業に向けた人事関連のIT提案を担当しているバートランド・デュサート氏に聞いた。

(聞き手は西村 崇=日経情報ストラテジー

前職のアメリカン・エキスプレス(アメックス)では、人事採用プロセスを大幅に刷新したことでアメックスの会長賞を受賞されたそうですね。

米オラクル HCMトランスフォーメーションThought Leadership部門バイスプレジデントのバートランド・デュサート氏
米オラクル HCMトランスフォーメーションThought Leadership部門バイスプレジデントのバートランド・デュサート氏
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 私個人だけでなく改革に携わったチームメンバーの力があっての成果です。採用プロセスの刷新は金融危機を受けて、2009年に実施しました。「いつかは景気後退の状況から抜け出す。その時のために良い人材を確保できるよう改革してもらいたい」。経営的に厳しい局面だったのですが、アメックスのCEO(最高経営責任者)からこのような指示を当時受けて始めました。

 具体的には、新しい採用基準を作ったり、一部の業務はアウトソーシングしたりしましたが、ITも積極採用しました。タレントマネジメント用SaaSを導入し、採用向けのポータルサイトを刷新しました。そのSaaSは当時、米タレオが提供していましたが、買収によって、現在はオラクルが「Oracle Talent Management Cloud」として提供しています。

 このSaaSを使い、LinkedInやFacebook、TwitterといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)に採用情報を流すようにしました。口コミで採用情報を拡散させることで、人材を広く募集できるようになりました。

 さらに応募した方の適性が応募職種に合っているかどうかを評価する仕組みも、オンライン上でできるようにしました。年間応募者数が100万に上るなかでもITを使って効率的な採用活動が実現。2009年の年間採用人数は7000人どまりだったところを、刷新によって翌2010年には、採用人数を1万8000人に伸ばすことができました。