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 米NetAppは大手のストレージ専業ベンダー。多機能型のSAN/NAS統合ストレージ「FASシリーズ」を中核に据える。2013年2月からは、買収した米Engenioの製品ラインとして、オールフラッシュ構成のストレージ「EFシリーズ」をラインアップに加えた。同社のCEO&President(社長兼最高経営責任者)にストレージ製品の動向を聞いた。

(聞き手は日川 佳三=日経コンピュータ


現在のストレージの動向は。

NetAppでCEO&President(社長兼最高経営責任者)を務めるThomas Georgens(トム・ジョージャンズ)氏
NetAppでCEO&President(社長兼最高経営責任者)を務めるThomas Georgens(トム・ジョージャンズ)氏

 ストレージ製品の業績で言うと、ここ10年間の動向としては、NetAppや米EMCのようなストレージ専業ベンダーの業績が伸びた。この一方で、サーバーベンダー(のストレージ事業)の業績は下がった。現在では、NetAppとEMCがシェア争いをしている状況だ。

 NetAppとEMCはともに業績を伸ばしているが、その内実は異なる。NetAppは社内のイノベーションによって業績を伸ばしてきた。一方、EMCの場合、2008年までの業績は横ばいだった。2008年以降、ストレージベンダーの買収によってシェアを伸ばした。

 ここ数年、特に直近の四半期は業績が伸びた。理由は大きく三つある。一つめは、OSのアーキテクチャー刷新が完了したこと。二つめは、オールフラッシュ構成のストレージ製品を出したこと。三つめは、米Cisco Systemsと協業した垂直統合システムのFlexPodが売れたことだ。

FASシリーズのOS「Data ONTAP」の特徴は。

 ストレージOS(Data ONTAP)はNetAppのコア事業だ。単一のOSによって複数のビジネス要件を満たせるように、多機能化を図っている。バックアップや災害復旧(DR)、大規模な拡張性の確保など、各種の用途で利用できる。最近はクラウド(オンプレミスの社内データセンターやデータセンター事業者など)においてよく使われている。

 ストレージOSの最新機能の一つが、クラスタリング構成をとれるようにしたこと。複数のストレージコントローラーを束ね、これらを論理的に単一のコントローラーであるかのように利用できる。ストレージ群で単一のストレージプールを形成できる。これにより、容量と性能の拡張性を確保するとともに、冗長構成によるHA(高可用性)も担保する。