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既存のBtoBtoCのビジネスと何が違うのか。

 バリューパートナーとなるためのビジネスモデルをつくっていく。これからはユーザーの選択肢が広がる時代。ユーザーの立場からすれば、特定の通信会社やサービス、端末、OSに縛られたくない。このような状況で我々が選択され続けるには、顧客からの信頼を得ることが重要。2012年の中期経営計画では(NTTの略語にたとえて)「Next value partner for Transformation by Total solution」と説明したが、最近では「Total solution」の部分を「Trusted solutions」に具体化した。

 1社だけですべてを提供する時代は終わった。研究開発にも同じことが言え、これまでは内部に閉じる傾向が強かったが、今後は外部との提携を積極的に進める。実際、セキュリティ分野ではパートナーと組まなければ、すべてをカバーするのが難しくなってきた。研究所に対しても、すべてをカバーすることは考えず、とにかく抜きん出た技術を磨けと指示している。とがった技術があれば、パートナーとの信頼関係も築きやすくなる。

 「ニコニコ動画」のドワンゴと提携した狙いも、互いに協力してサービス品質を高める点にあり、ひいてはコスト削減の効果も期待できる。

2014年には総務省で「光の道」構想に関する包括的な検証が始まる予定となっている。

 組織形態の不毛な議論はもうやめてほしい。通信設備とサービスの分離が進んでいるにもかかわらず、通信設備だけのルールを議論するのはナンセンス。これまでのアクセスの議論で新しいイノベーションが生まれたわけでもなく、電話時代のルールは見直すべき。通信インフラが安ければよいという風潮もいかがなものか。コスト削減は永遠のテーマで我々も一生懸命に取り組んでおり、どう活用していくかを中心に考えるべきだ。

 固定と移動の連携も、我々ではなく、ほかのプレーヤーが一緒に提供したいと望むなら実現できるようにすべき。我々のビジネスを取り上げ、セット販売できないという観点で議論に入るから不毛になる。競争ルールは我々のためにあるわけではないし、競合他社のためにあるわけでもない。むしろ、将来のイノベーションにつながるコラボレーションを積極的に進めることが重要。様々なプレーヤーが業界横断でコラボレーションすることで初めて出る解もある。2020年のビッグイベントに向けて考え直す良い機会で、新しいビジネスモデルを生み出すきっかけとしなければならない。