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戦略的な営業拠点を北米に設置 新興国進出の下地も整ってきた

北米におけるクラウド展開の状況は。

鵜浦 博夫氏(Hiroo Unoura)
(写真:新関 雅士)

 我々の強みは、データの移行やセキュリティ対策を含め、すべてのプロセスをワンストップで提供できる点にある。米テキサス州交通局やファストフード大手のヤム・ブランズをはじめ、大型の受注案件が順調に増えてきた。相次ぐ買収で展開がバラバラに見えるかもしれないが、むしろ会社が別々なので特定の製品やサービスに縛られることなく、自由に組み合わせられるメリットがある。小口から大口まであらゆる要望に対応できる。

 北米はクラウドを取り入れる動きが速く、サービスの提供プレーヤーも多い。それゆえに早く力を付け、まずは北米で認知度を高めることが重要になる。2013年4月に研究開発拠点「NTT Innovation Institute, Inc.」(アイキューブ)を設置したほか、カリフォルニア州パロアルトに戦略的な営業拠点「NTTカスタマー・エクスペリエンス・センター」を開設する計画である。競争の激しい北米で成功できなければ、新興国にも進出できない。

2017年3月期に海外売上高を200億ドル(2兆円強)に伸ばす目標を掲げるが、手応えはどうか。

 2014年3月期の海外売上高は1兆2000億円と予測しているが、これは買収による売上高の単純な積み上げだけでなく、成長分が含まれている。クラウドへの移行もこれから本格化するわけで、自然体で伸びていく。成長に必要な総合力を高めるために買収を進めている。

 新興国進出に向けた下地も整ってきた。例えば南米はこれまで弱かったが、スペインのエヴェリス(NTTデータが買収)を傘下に収めたことでかなり強化できた。セキュリティ分野も米ソリューショナリー(NTT持ち株が買収)やNTTコム・セキュリティ(旧:インテグラリス)などにより、世界の注目すべきセキュリティプロバイダーのベスト3に選ばれた。プレゼンスは確実に高まっている。