PR

 米オラクルのデータベース(DB)製品は、ERP(統合基幹業務システム)分野で高いシェアを持つ独SAPのアプリケーション向けのDB基盤として多く利用されている。オラクルで15年にわたりSAP向け事業を担当してきたゲルハルト・カップラー氏に、SAPとの関係や、競合に当たるインメモリーDB「SAP HANA」への評価などについて聞いた。

(聞き手は堀内かほり、鈴木慶太=日経コンピュータ


米オラクル SAPアカウント担当 バイスプレジデント ゲルハルト・カップラー氏
米オラクル SAPアカウント担当 バイスプレジデント ゲルハルト・カップラー氏
[画像のクリックで拡大表示]

オラクルとSAPはどのような関係にあるのか。

 オラクルのデータベース(DB)製品とSAPのアプリケーションを組み合わせて利用する、両社にとって共通の顧客を3万社以上抱えている。こうした顧客には、世界でも最大規模のブランドを持つ企業が揃っている。

 SAPがERP(統合基幹業務システム)ソフト「SAP R/3」の開発を始めた際、R/2(本誌注:R/3の前身に当たるメインフレーム向け製品)から移行するに当たり、オラクルのDBを使うという方針を立てた。1999年にリセラーおよびサポートに関する契約を結び、当社が開発してきたDBに関する様々な新機能を、SAPは活用するようになった。

 グローバルでは、SAPはオラクルの最大のリセラーでもある。一部の分野では競合するが、オラクルのDB上でSAPアプリケーションを動かすことに関しては、今でも密接な協力関係にある。

両社の製品を組み合わせて利用するメリットは何か。

 オラクルのDBと組み合わせる理由は、SAPアプリケーションを迅速に実行し、かつ、拡張性と信頼性を高めることができる、という点に尽きる。SAPアプリケーションのパフォーマンス向上やセキュリティ向上のために必要なことは、可能な限り全てやってきた。

 2011年にハード一体型DB製品「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Exadata)を、SAP向けのExadata(Oracle Exadata for SAP)としても出荷している。ExadataはSAPの認定を受けてから30カ月ほど経った。SAPアプリケーションのコードを何も変更せずに使うことができ、オンライントランザクション処理(OLTP)でもデータウエアハウス(DWH)でも、非常に優れたパフォーマンスを発揮している。

 今年、DBの最新バージョン「Oracle Databese 12c」を出荷したが、これもSAPアプリケーション向けにサポートしていく予定だ。