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 メインフレームやERPの基盤OSとして実績のある、独SUSE社の「SUSE Linux」。同社は今後、OpenStackによるプライベートクラウドの領域に力を入れていく。アジア太平洋地域担当の製品、技術責任者であるPeter Lees氏に、同社のLinux/OpenStackビジネスの戦略などを聞いた。

(聞き手は森重 和春=日経Linux


独SUSE アジア太平洋担当Principal Technologist and Field Product ManagerのPeter Lees氏
独SUSE アジア太平洋担当Principal Technologist and Field Product ManagerのPeter Lees氏

Linux関連事業で注力している領域は。

 当社のLinux関連ビジネスは、四つの主要事業から成る。一つは、企業のミッションクリティカルなシステムを担うエンタープライズLinuxの領域だ。ユーザー企業がメインフレーム上で稼働させるLinuxの多くはSUSE Linuxだ。またLinuxで稼働するSAP ERPシステムの約70%がSUSE Linuxを採用している。

 二つめの事業領域がクラウドだ。ここにOpenStack関連のビジネスも含まれる。三つめは組み込みシステム事業。SUSEが提供するOSを組み込んだアプライアンス製品を、パートナーが開発・販売する。そして四つめが、分散ストレージなどの新たなテクノロジー領域だ。

 売り上げが大きいのはエンタープライズLinuxの事業だが、現在最も注力している事業の一つが、クラウドでありOpenStackだ。ミッションクリティカルなシステムで培ってきた当社の強みを生かせる。当社はOpenStack Foundation創立時からのメンバーであり、プロジェクトにも多くの支援をしている。

日本でもOpenStackへの注目度は高まっている。だが、実際に導入が進むのはこれからだ。

 OpenStackの導入に時間がかかるのは、技術よりもむしろ、ビジネス上の問題の方が大きい。クラウドをいかに導入し、どう活用していくのか、ITセクションと事業部門との間で擦り合わせが必要だからだ。ユーザーはクラウドのメリットは享受したいが、既存の運用環境とも連携しないといけない。そうしたニーズに応えていくことが大事だ。

 例えば技術的な面では、当社が提供するOpenStackソリューションである「SUSE Cloud」が、XenやHyper-Vなど4種類のハイパーバイザーに対応しているのもそのためだ。既存環境を生かしながらクラウドを導入できる。

 また、ビジネスコンサルティングの重要性も大きい。パートナー企業との協業強化などを通じて、ユーザーにその価値を提供していく。