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大企業がベンチャー支援に消極的な理由をどうみていますか。

 日本の大企業は長年にわたって自前主義でやってきました。言い換えると、何でもかんでも自分でやろうとするのです。

 何か盛り上がっている市場があると、大企業はベンチャーに投資するのではなく、子会社を作って自ら事業に参入する、というアプローチを取ってきました。起業家から見ると、支援どころか競合になっているケースが多いのです。

 これまでイノベーションの担い手は、多くの資本と人を抱えている大企業でした。しかし今は違います。ITの進化により、優れたアイデアさえあれば、個人やわずか数人の会社でも、アプリやハードウエアを作って世界に発信できるようになりました。私はこれこそが「情報革命」の本質だと考えています。

誰もがイノベーションの担い手に

 情報革命の時代にイノベーションの担い手になるのは、若い起業家であって大企業ではありません。大企業は巨大な組織を抱えて意思決定のスピードが遅かったり、上場している場合はリスクを取って投資することが難しかったりするからです。

 一方で大企業には、ベンチャーには無いお金、人、モノが潤沢にあります。だからこそ、自前主義でイノベーションを起こそうとするのではなく、ベンチャーのイノベーションを取り込む形で事業を発展させる、と考えてほしいのです。特にベンチャーが成長期に入って、多額の資金や大きなリソースを必要とする時期に支援することが重要です。