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ベンチャーへの支援にはM&Aという方法もありますね。

 シリコンバレーでは既に、ベンチャーがIPOを実施するのではなく、大企業に事業を買い取ってもらうM&Aの方が主流になっています。1980年代にはIPOが全体の9割を占めていましたが、今は全く逆で、M&Aが9割を占めています。例えばグーグルは様々なサービスを提供していますが、自社で開発したのは検索エンジンとGmailくらいで、ほとんどはM&Aで獲得したものです。

 日本でも大企業がベンチャーをどんどん買収してほしいという思いがあります。そうすることが、大企業自身にとっても極めて重要になると考えるからです。

自前にこだわれば生き残れない

 今や、革新的な製品やサービスを自前で一から作ろうとしている大企業は、変化のスピードについていけません。特に、「パラダイムシフト」と言えるような大きな変化が起きている時は、外部からイノベーションの成果を取り込んでいかないと生き残れないのです。

 実際、いわゆるブロードバンドインターネットの世界がPC中心からスマートフォン中心へと一気に変わったパラダイムシフトにより、かつて携帯端末事業で全盛を誇った大企業が相次いで市場から撤退しました。今後も自前主義にこだわり続ける大企業には、携帯電話メーカーと同じことが起こり得ます。