事例データベース:流通
目次
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書籍・雑誌の在庫を「見える化」するシステム
出版社の配本を最適化し、返品を削減
出版取次大手であるトーハン(東京都新宿区)は、書籍や雑誌の売れ行きや市場に出回っている在庫量を「見える化」する情報システム「TONETS i」を2012年第2四半期に稼働させ、出版社に提供する。トーハンの中村勉執行役員システム部長は「在庫量が適切かどうかを判断しやすくして、販売効率の改善や返品数の削…
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開発中の新商品情報を全社員に開示
取引先も社内ネットワークに参加
西日本を中心に眼鏡販売店約130店舗を展開する21(トゥーワン)は、レンズやフレームのメーカーなど取引先を社内のネットワークに参加させ、新商品の開発情報を全社員が共有している。多くの社員のフィードバックを得ることで、より使い勝手の良い商品を開発する狙い。2012年6月に発売を予定する立体視ルーペなど…
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若手リーダーを選抜してチームビルディング
理想の店舗作りを半年議論し、発表会で泣く
中古車買い取り大手のガリバーインターナショナルが若手リーダーの選抜教育に力を入れている。直近では2011年6月から同12月まで、選抜メンバー合計50人が10チームに分かれて約半年間、「理想の店舗作り」について議論。最後は大勢の社員の前で発表した。練られたアイデアの中には、ガリバーが2012年初夏にも…
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独大手小売り流のEDLPで超効率化
今後3年で新規30店を出店へ
ダイエー子会社のビッグ・エー(東京都板橋区)が「エブリデー・ロー・プライス(EDLP)」手法で売り上げを伸ばしている。内需縮小など逆風下にありながらも、10年超で売上高、店舗数(2012年2月時点で175店舗)を1.5倍ほどに伸ばしている。独小売り大手のアルディを参考に国内では独自路線を歩む。
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「トラフィックチャネル」出店を本格化
移動中に「ちょっといいもの」を提供、顧客を引き込む
衣料・雑貨のセレクトショップを展開するユナイテッドアローズは、交通の要所に出店する「トラフィックチャネル」と呼ぶ新しい小型店舗の開発を進めている。2011年12月までに、空港、駅、高速道路(サービスエリアやパーキングエリア)の3チャネルへの出店を完了した。駅と高速道路の2つはほぼ品揃えの形を確立で…
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会議用弁当のポータルサイトを4月に開設
受注、配達などの業務を弁当店から受託
大型オフィスビル内に複数の弁当店を集めた店舗「屋台DELi(デリ)」を展開する事業を手がけるワオ(東京都港区)は、会議用弁当のポータル(玄関)サイトを4月に開設する。同サイトを通じて提携先の弁当店への注文を受け付け、さらに顧客への宅配や資金回収といった弁当宅配に伴う業務を弁当店から受託する事業に本…
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2011年内にも「感動ムービー」を全社公開
経営理念を頭ではなく、心で理解する
ローソンは2011年中にも、社内のポータルサイト「ローソンスクエア」で、約3500人いる社員向けに感動ムービーの上映を開始する。
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ワイシャツ通販でフリーミアム戦略
試着品を無償提供してサイズの不安解消
ワイシャツ製造大手のフレックスジャパン(長野県千曲市)が、フリーミアムと呼ばれる販売手法を応用し、シャツのインターネット通販で売り上げを伸ばしている。フレックスジャパンは新品のシャツを1枚無償で提供している。現物のアパレル商品によるフリーミアムの取り組みはまだ珍しい。
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新人がAndroid端末で店内学習
店舗勤務の合間に学び、集合研修は討議に集中
ローソンは2011年度の新入社員を対象に、タブレット端末を使ったeラーニングによる研修を始めた。2011年4月に入社した新入社員57人全員に1台ずつ、NTTドコモのAndroidタブレット端末「GALAXY Tab」(韓国サムスン製)を配布した。
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iPadのシンプルな操作性が管理職に好評
オフィス家具やIT機器などを販売する内田洋行は2010年11月、グループウエアを従来のLotus Notesからマイクロソフトのクラウド型サービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」に切り替えた。そのサービスを有効利用するための機器として、iPadを…
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POSレジと肌診断機を融合した新端末開発
9月末までに全店に360台導入し、顧客情報を一元管理
資生堂グループの化粧品販売会社であるイプサ(東京都港区)は2011年9月末までに、デパート内にあるカウンセリング店のPOS(販売時点情報管理)レジと肌診断機を一体化した新しい店頭端末を全78店に展開する。
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地場スーパーの顧客を百貨店に送客
共同キャンペーンで売上高3~4%向上
岡山駅前で百貨店「岡山タカシマヤ」を運営する高島屋グループの岡山高島屋(岡山市)が、新たなCRM(顧客関係管理)戦略に乗り出した。独自のクレジットカード「タカシマヤカード」で自社顧客を囲い込む戦略を修正し、岡山地域の約50の加盟店でもポイントがたまる新ポイントカード「たまルン」を2011年4月から…
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ワクワクする特設売り場を設置
来客増と従業員の意欲向上の一石二鳥を狙う
紀伊國屋書店の新宿南店(東京都渋谷区)は6月27日、従業員個人のお勧め書籍を陳列する企画などを展開する特設売り場「@super_wakuwaku(スーパーワクワク)」を新設した。顧客の来店促進と従業員の意欲向上の一石二鳥を目指した施策である。野口敦郎店長は「個性的な売り場によって顧客にワクワク感をも…
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今夏中にBCPを見直し
物流拠点の代替体制を整備
食品卸大手の日本アクセスは2011年夏中に、BCP(事業継続計画)の見直しを終える予定だ。東日本大震災の発生直後に、注文の急増や計画停電で同社の物流網が混乱した。その経験から、ある物流拠点が機能不全に陥っても、他の複数の物流拠点で機能を代替できるように検討を進めている。
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8月21日までにサプライチェーンが完全復旧
仙台センター稼働と本社移転で「明日来る」復活
アスクルは2011年8月21日までに、東日本大震災後に乱れていた同社のサプライチェーンを完全復旧させる。震災で地震と津波による浸水被害の直撃を受けた宮城県の物流センター「仙台DMC(デマンド・マネジメント・センター)」は、同6月21日からケース品出荷を再開できるまでに復旧。さらに2カ月後の8月21日…
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Android搭載端末で発券システム構築
専用システムより安価、機能拡張も容易
来店客にボタンを押してもらって番号札を発行し、順番になると番号を呼び出して顧客対応を行ういわゆる「発券システム」。同システムを、Android搭載スマートフォンを中心にして構築した企業がある。神奈川県と東京都に携帯電話ショップを構えるシステムステーションだ。
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84台のサーバーを仮想化で8台に統合
グループで所有する84台の物理サーバーを仮想化技術を使って8台のサーバーに統合する。運用管理コストの削減が主な狙いだ。2010年末からサーバー統合を開始し、2011年中をメドに全ての統合を完了する。
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スマホで査定時間を3~4割短縮
買い取りネットワークの拡大効果も期待
中古車チェーン大手のカーセブンディベロプメント(東京都中央区)は2011年4月、スマートフォンを利用した中古車査定の新システムを稼働させた。電話やファクス、電子メールを使った従来の方法と比べ、査定時間を3~4割短縮できる。当初は直営店のみで導入していたが、6月から全100店舗のフランチャイズチェーン…
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新入社員500人が事業理解のeラーニング
楽天市場以外の仕事を知り、配属後のミスマッチ防止
楽天は2011年4月入社の社員約500人を対象にしたeラーニングシステムの本格的な利用を始めた。2010年10月から試験的に内定者向けの事前教育をeラーニングで始め、一定の効果が認められたので入社後にも継続的にシステムを使い続けることにした。
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東電管内にある6000店に「スマートセンサー」導入
電力使用量の見える化で10%節電を計画
セブン-イレブン・ジャパンは2011年夏中に、東京電力管内にある全店舗、約6000店に店内の電気機器の使用電力量を測定できる「スマートセンサー」を導入する。