事例データベース:流通
目次
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新生スーパー「ピアゴ」でトヨタ流改善
モデル職場の岩倉店は年間2100時間を削減
総合スーパーのユニーは2009年2月に既存店の名称を変更して新たに立ち上げた新ブランド「ピアゴ」で、トヨタ流の改善活動を推進している。最初に改善のモデル店に選んだピアゴ岩倉店(愛知県岩倉市、旧ユニー岩倉店)では改善の結果、2009年度に電気代を5%削減できる見通しだ。顧客からの苦情件数については2…
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中古品の買い取り価格レンジを自動算出
月間3万件の店舗持ち込み査定をPOSシステムで支援
中古の衣料品や生活雑貨、家電などの総合リサイクルショップを首都圏で運営するトレジャー・ファクトリーが、1995年の創業以来独自開発を続けてきたPOS(販売時点情報管理)システムを進化させて業績を伸ばしている。2008年9月のリーマンショック以降、市場環境は厳しさを増したが、2カ月後の2008年11…
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ネット調査会社と提携し生活者分析の精度を向上
「非来店客」も分析対象に。7月フェアで単身の生活者像を提案
食品卸大手の菱食は2009年7月1日・2日に開催した取引先向けの商品展示会「2009グランドフェア」で、同社独自の生活者起点型マーケティング「R-WAVE」の分析精度を高められる新施策を明らかにした。R-WAVEとは、菱食の取引先である食品スーパーの商圏内の顧客のライフスタイルを分析し、これに沿っ…
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店長塾と販売塾でテナント向け接客教育
クレーム対応のプロが講師、受講者が2年前の倍に
ファッションビルを運営するパルコは外部からクレーム対応のプロを招き、テナントの店員向けに接客教育を強化している。旗艦店の1つである池袋パルコ(東京都豊島区)は2009年5月から、接客やクレーム対応に詳しいワンスアラウンド(東京都世田谷区)と組んで「ショップスタッフ研修」を開始した。同店では向こう1…
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次世代EDI「流通BMS」で先鞭
260社とデータ連携し、物流・経理を効率化
食品スーパーの成城石井(横浜市)が次世代EDI(電子データ交換)の標準仕様である「流通BMS(ビジネスメッセージ標準)」の活用を軌道に乗せている。流通BMS導入の狙いは、今後の事業拡大に備え、成城石井と取引先である卸やメーカーとの間で発生する受発注業務を効率化することである。2009年3~4月に物…
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商品画像の加工にクラウドソーシング活用
1日1000点以上の画像加工コストを3割削減
中古ブランド衣料品のネットオークション事業を手がけるサイバーエージェント子会社のクラウンジュエルが、「クラウドソーシング」と呼ばれる手法を駆使して出品時の事務作業のコスト削減に成功した。クラウドソーシングとは、不特定多数のインターネットの利用者に知的労働を委託する手法のこと。同手法を2009年5月…
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ブランド浸透活動を加盟店にも拡大
接客体験を語り合い、「ファミマらしさ」を考える場に
ファミリーマートは2005年から取り組んできたブランド浸透活動、通称「らしさ活動」を2009年度から加盟店にも拡大する。「気軽に心の豊かさを」というファミリーマートのブランドステ-トメントとの接点に自ら気づけるよう促すことによって求心力を高め、店舗でのサービス向上につなげる狙いだ。
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業態と共に変遷するネットワーク,PHSからもプレゼンスを確認
千趣会の設立は1955年。こけし人形の販売から事業を始め,職場の女性をターゲットとした食品などの頒布会事業を経て,1976年に通販カタログ事業を開始した。近年の通販カタログ事業はインターネット経由の注文が急速に増加している。頒布会事業,通販カタログ事業,インターネット通販といった業態の変化に合わせ…
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冷凍餃子事件の教訓から品質管理体制を強化
フードディフェンスを強化し食の安全を守る
コープとうきょう、ちばコープ、さいたまコープなど関東近郊1都7県の8つの生活協同組合(生協)で構成する生活協同組合連合会コープネット事業連合(さいたま市)は、2008年1月に発生した中国産冷凍餃子事件の反省から、品質管理体制の強化を進めている。商品や物流、店舗・宅配事業など、6つの視点からより精度…
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ポイントカード活用で36カ月連続前年同月比増
1世帯1枚の会員基盤で既存店を底上げし、競合店に対抗
静岡県西部で食品スーパー25店舗を展開する遠鉄ストア(浜松市)は、2008年後半から独自のポイントカード施策を加速している。同社は新規出店を控えているものの、既存店の底上げによって2009年5月まで36カ月連続で前年同月比を上回る好調な売上高を継続している。2010年3月期は前期に続いて増収増益を…
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2009年11月からITでお得意様優遇策
2年越しでカード利用率高め購買履歴活用へ
ファミリーマートが2009年11月までに新たに稼働させる予定のCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システム、「ロイヤルカスタマー優遇システム」の詳細が明らかになった。同システムの導入計画は同年4月の決算説明会などで既に表明していたが、これまでは概要しか公にしていなかった。
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システムで販促キャンペーンの作業を自動化
工具や安全用品など工業用間接資材の通信販売を手掛けるMonotaROは2009年6月1日,マーケティング支援システムを新たに稼働させた。
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改革3年目の8月に基幹システム刷新
推奨発注で店員は接客に集中
若い女性に人気の衣料品ブランド「セシルマクビー」などを展開するジャパンイマジネーション(東京都中野区)は2009年8月、商品管理や販売管理、経理、人事などの基幹システムを全面刷新する。同社が基幹システムを根本から見直すのは、実に30年ぶりのことだ。同時に約110カ所にある店舗のPOS(販売時点情報…
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18%の販管費率をさらに引き下げ
流通BMSの採用と品出し回数の激減で実現へ
北関東を地盤にする総合スーパーのベイシア(群馬県前橋市)は数年以内に、次世代の業界標準EDI(電子データ交換)の採用と、売り場での品出し回数の激減で、現在約18%の売上高販売管理費率(販管費率)を17%に引き下げる計画を立てている。わずか1ポイントの低減とはいえ、18%の販管費率はもともと大手スー…
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部門損益の集計期間を3分の1に
新システムで営業施策の成否を即判断
食品・酒類卸最大手の国分(東京都中央区)は2009年4月に、部門ごとの損益情報を即時に引き出せる新しい経営管理システムを稼働させた。エリア別や業態別に500程度ある営業上の事業管理単位ごとに、部門長が損益を把握しやすくした。それにより、商品の仕入れ方や売り方を素早く改善できるようにするのが狙いであ…
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価格比較サイトで「買い物代行」
インターンシップの提案を2カ月で事業化
価格比較サイト「ECナビ」を運営するサイバーエージェント傘下のECナビ(東京都渋谷区)は、2009年2月からファッション誌などの雑誌に掲載された商品を注文主に代わって買いに行く買い物代行サービス「ECナビコンシェルジュ」をスタートさせた。
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ネットでの古本買い取りが前期比20%増
トヨタ流の在庫管理で単月黒字を達成
ブックオフコーポレーションの子会社で、インターネットと宅配便を組み合わせた古本の買い取りサービス「宅本便」と、買い取った古本のネット販売を手がけるブックオフオンライン(横浜市)が、2009年3月期の古本買い取り件数を2008年3月期に比べて20%拡大させた。宅本便はブックオフコーポレーションが19…
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ネット販促で店員の商品説明動画を武器に
1年後の月間HP訪問者数は倍の100万人目指
「このビデオカメラは本当にすごいんですよ」――。店員が手にした商品の特徴を落ち着いて話す。といっても店頭でははない。写真専門店チェーンのキタムラは、2009年5月7日にベテラン社員が商品を説明する姿を撮影した動画を「カメラのキタムラ ネットショップ」上に掲載し始めた。実店舗同様の安心感をネット上の…
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ASPサービス利用し勤怠管理システムを構築
家具販売のイケア・ジャパンは2009年3月,ASPサービスを利用した勤怠管理システムを本格稼働させた。2008年3月から順次,千葉県船橋市,横浜市,神戸市,大阪市,埼玉県三郷市の全5店舗に導入し,この3月に英語版のユーザー・インタフェース(UI)を追加した。
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在庫を2割減らしながら、欠品を7割削減
長野発のワインやジャムを自動発注
ワインやジャムを販売するサンクゼールは販売数量予測サービスを利用して、在庫や欠品、商品配送回数を改善した。ITベンダーのブライセンの販売数量予測サービス「b-LuckJobber(ビーラックジョバー)」を利用し、販売実績から発注数を算出。その数値を使って、工場への自動発注を始めた。