事例データベース:製造
目次
-
2000人規模で社内SNS導入
掲示板で網羅できない営業の気づきを共有
米ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下の製薬会社であるヤンセン ファーマ(東京都千代田区)は2009年8月から、全従業員を対象にした社内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「ヤンセンズ・ソーシャル・ネットワーク・サービス」を稼働させた。当初は東京本社に勤務する約600人が対象だが、半年間…
-
横断型の問題解決チームを組織化
部門をまたぐトラブル対策や改善の横展開を推進
昭和電工でアンモニアや化粧品原料などを製造する川崎事業所(川崎市)が、製造部門の作業改善に取り組む小集団に、設備や生産技術などの支援部門の担当者を加えて構成する部門横断型の問題解決組織「F(フォーカス)チーム」を編成し、問題解決のための活動に力を入れている。チームごとに2008年に起こった各種のト…
-
ランチェスター型販促で焼酎の月販が5倍に
「ジンジャーハイボール」でレトロモダンな街を染める
サッポロビールは2009年3月から、「レトロな雰囲気とモダンな雰囲気が共存する」と判断した商店街を集中的に攻めるユニークなマーケティング戦略を展開し始め、焼酎「トライアングルスムース」の売り上げを向上させている。同商品の月間販売額は、開始直前の2月を1とすると、6月に5倍になった。9月以降は6倍を…
-
化粧品の「新鮮つくりたて」を強化
千葉工場は工程改善で今期3000万円削減を計画
無添加化粧品を製造・販売するファンケルは、化粧品工場での「新鮮つくりたて」体制の強化とコスト削減の両立を進めている。製造子会社であるファンケル美健(横浜市)は2009年度、生産体制や品質保証体制の強化や原価低減など5つの目標を掲げた。長期保存できない無添加化粧品を作り立てに近い状態で素早く出荷して…
-
新商品販促サイトをペルソナで構築
「さびない」価値を訴え、発売前に1000人の会員を集める
ヤマサ醤油(千葉県銚子市)が新手法を導入して新商品の販売促進に取り組んでいる。同社は2009年8月24日に「ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ 500mlパウチ」を発売する。発売に先駆けて7月24日から、同商品をアピールするためのコミュニティーサイトを公開した。会員登録した消費者は、関連情報を入手し…
-
輸送用資材の回収強化で20億円超節約
新システムで「返却しない顧客」特定可能に
東レは2010年3月末までに、顧客への製品輸送に使った資材の回収状況を可視化できる「荷資材回収支援システム」を全社で稼働させる。荷資材の回収・再利用を促してコスト削減につなげるのが狙いだ。既に2008年4月からフィルム製品の荷資材を対象に同システムが稼働しており、年間20億円以上のコスト削減効果を…
-
無在庫化を推進して3年連続で1億円削減
在庫管理の手間を無くし、外部委託に切り替え
東京・新宿に本店を構え、和洋菓子の製造や飲食業を手がける中村屋が2005年度から続けてきたSCM(サプライチェーン・マネジメント)改革で継続的に効果を上げている。同年に発足したSCM推進室が中心となって物流改善を進め、2006年度から2008年度までの過去3年はSCM関連で毎年約1億円ずつのコスト…
-
ERPで製造,販売,受注管理などを統合
航空機関連部品メーカーのジャムコは2009年9月,航空機内装品の製造,販売,受注などの業務を一元的に管理するERP(統合基幹業務システム)パッケージを本格稼働させる。これにより,業務ごとに個別に構築していた,ほぼすべての既存システムをリプレースする予定だ。
-
コスト削減提案を5000件募集
年間100億円の固定費節約を目指す
合成ゴム大手の日本ゼオンが、全社規模でのコスト削減運動「ZΣ(ゼットシグマ)」の取り組みを強化している。全社員にコスト削減につながる提案を奨励し、2009年3月期には3400件だった提案件数を、2010年3月期に5000件に引き上げる。既に4月からの約4カ月間で2500件以上の提案が上がっており、…
-
「5ゲン」改善で組立工程の人員を15%削減
工場内の歩行時間短縮の積み重ねが奏功
農機・建機大手のクボタは2009年6月までに、堺製造所(堺市)の大型トラクターの最終組立工程で「5ゲン」改善手法を活用した工程改善を定着させた。作業担当者の歩行時間をストップウオッチで計測し、「部品を取りに行かなくて済むようにする」「工具を手元に置く」といった細かな作業改善を続けてきた。1つひとつ…
-
製品含有の化学物質情報を最短1日で提供
システム化で担当者は半減、年間1億円を削減
コネクター製造大手の日本モレックス(神奈川県大和市)が、同社製品に含まれる化学物質の情報を最短1日で取引先に提供できる体制を整えた。自動車メーカーをはじめとする同社の主要な顧客企業が化学物質の使用を規制し、部品メーカーに対して使用物質の詳細な情報提供を求める動きが強まっている。日本モレックスは20…
-
ナレッジマネジメントシステムを社外展開
協力会社に利用を促し、1年で3000人が登録
ビルのオートメーション事業などを手がける山武は、社外の協力会社を巻き込んでナレッジマネジメントの利用拡大に力を入れている。社内に蓄積されたビルシステム運営のナレッジをパートナー企業にも積極的に公開することで、サービス品質の向上や業務の効率化を目指す。
-
人事・総務部門の残業時間を半減
社員の多能化とシステム改良で繁忙期の助け合い促進
寝具製造卸を手がける西川産業(東京都中央区)の人事総務部が、同部門の社員を多能化して業務負荷を平準化する手法によって、残業時間の大幅削減に成功した。2008年8月から取り組み始めて、2009年1~6月に平均残業時間を前年同期比で半減させた。「繁忙期の人事給与関連の業務負荷を平準化したことが効果的だ…
-
期間とコスト3割減目指し商品開発業務を改革
子会社との統合を機にPLMシステム導入
クラリオンはカーナビなどの開発プロセスの効率化を目的に、受注、設計、試作、量産に至るプロセスを包括的に管理する情報システムを2009年5月に稼働させた。10万点に及ぶ図面や部品情報、開発の進ちょくを同システムによって見える化した。さらに開発フェーズで関係者が何度も機動的にレビューすることで設計品質…
-
「クールドラフト」ヒットの裏にペルソナあり
30代と40代の定番ユーザー像を作って感情移入
「一番うまい発泡酒を、決めようじゃないか」。俳優の豊川悦司氏が登場するテレビコマーシャルが印象的なアサヒビールの発泡酒「アサヒ クールドラフト」の売り上げが好調だ。2009年3月発売開始から6月末までに296万箱(1箱大瓶20本)を販売した。年間700万箱という販売目標を容易に達成しそうな勢いだ。…
-
ICカード社員証で社内の印刷を認証・管理
情報漏えい防止と印刷コストの削減狙う
体組成計大手のタニタ(東京都板橋区)は7月13日、ICカード社員証を応用して、社内の印刷関連業務を認証・管理する仕組みを導入した。複合機が搭載するICカード読み取り機に社員証をかざして認証を受けないと、印刷物を出力できないようにした。印刷物の放置による情報漏えいリスクを無くすことと、無駄な印刷を減…
-
ブランド強化狙いウェブ制作体制を変革
本社サイトは認知度が向上。今後は子会社で充実図る
村田製作所はウェブサイトを通じたブランド強化のプロジェクトが順調に成果を上げている。2008年3月から2009年3月にかけて日英中3言語の製品情報と企業情報のページを順次リニューアル。外部の調査会社を通じて実施したインターネットユーザー420人への調査結果では、2007年1月から2009年1月にか…
-
「生産性の高い経営会議」をITで支援
アジェンダ自動作成機能などを装備
INAXは「標準会議システム」をIT(情報技術)を使って開発し、2009年春から経営会議で活用を始めた。議案提出などの事前準備から議事録配布に至る会議の運営プロセスを支援する。討議に必要な情報を事前に漏れなく収集して会議の進行を効率化し、議決事項を迅速に全社で共有できるようにする。全社の様々な会議…
-
製品情報管理の業務を刷新して新システムを稼働
カーナビなどを手掛ける車載音響機器メーカーのクラリオンは2009年5月,製品情報管理の業務プロセスを刷新し,新業務に対応したシステムを稼働させた。製品の品質向上や設計業務の効率化が狙い。開発リードタイム,試作回数,製品コストをそれぞれ30%削減するのが目標だ。
-
現場発の経営改革プロジェクト「DIO」始動
若手社員70人が16の経営課題に挑む
アデランスホールディングスは2009年5月末から、経営再建に向けた業務改善に注力し始めた。5月28日の株主総会での決議を受けて経営体制を刷新した直後に、渡部信男代表取締役社長の号令で若手社員を集めた「DIO(ディオ)」と呼ぶ経営改革チームを結成したのである。DIOは「Do It Ourselves…